久し振りに「ならまち(奈良の旧市街地)」を歩いてみました。
この地区は 興福寺や猿沢池の南に位置し 世界遺産にも含まれる「元興寺」の旧境内を中心とする一帯を指します。
まず訪れたのは「格子の家」で 奈良の伝統的な町屋を再現した建物です。
内部は自由に見学できますが 昔の生活様式や建築様式が忠実に復元されてています。
これは「箱階段」で 階段下の空間をムダなく使う先人の知恵なのです。
二階からかまど等が置かれた土間を見ると 明り採り窓が設けられ 採光と通風が考慮されたつくりになっています。
奥行きのある間取りの途中には 趣のある中庭が配されており その奥には離れと蔵があります。
反対側から玄関側を眺めるとこんな感じで 通りに面した格子も見えています。
格子の始まりは明らかでないようですが 室町時代末期の屏風絵には ほとんどの家に格子が描かれているそうです。
外から家の中を見えなくする目隠しの役目を果たしながら 風や音は良く通すという効果も持ち合わせています。
次回 もう少しならまちを紹介します。