所用で京都に出向きましたので 少し早めに出発し前々から気になっていた祇園の「建仁寺」を訪れました。
このお寺は 1202年創設の京都最古の禅寺なのですが 何と言っても俵屋宗達の傑作「風神雷神図屏風」で知られています。
入場門は 北門 西門もありますが こちらは南門に当たる「勅使門」です。
絵画や庭園が拝観できる本坊へは こちらから入場します。
すると 目的であった「風神雷神図」が直ぐに目に飛び込んできました。
この屏風絵は 国宝である原本は京都国立博物館内で保管されており これは精巧に再現されたデジタル複製画で常時見ることが出来ます。
キャノン株式会社が協力したそうで さすがに最新技術が採用され 素人には複製画と見抜けぬ出来栄えですね。
また当寺保有の重要文化財である「雲龍図」等の襖絵も 同じく高精細デジタル複製され 常時展示されています。
更に「法堂」には 小泉淳作筆の「双龍図」が天井一面に描かれ 頭上から迫力満点に迫ってきます。
絵画以外の見所は 本坊の周りに配された庭園で 見学通路に沿って建物内から多彩な庭を眺めることが出来ます。
まずは 方丈周りの枯山水庭園です。
廊下の先には 別の庭も広がっています。
こちらの庭は「〇△▢乃庭」で 読み方も まる・さんかく・しかくで宇宙の根源を表現したものだそうです。
最後は「潮音庭」で 三尊石や座禅石が配されています。
まだ紅葉前でしたが もう少しすると赤いモミジと青い苔のコントラストで 違った様相を見せてくれるのでしょうね。
建仁寺は 開山の栄西禅師が説いた 大いなるかな心や(人の心は本来自由でおおらかである)という教えが息づき 自らの心を見つめなおすことが出来る場所と記されています。
また寺社には珍しく 境内や建物内での写真撮影が自由に出来る点も お勧めできます。