いつも散歩で通る公園の片隅で 花のような 実のような 珍しい植物を見つけました。
それは遊歩道脇の日陰になる苔の多い平地に 地中から小さな穂をニョキニョキと伸ばした奇妙な姿をしています。
グーグルレンズで検索してみると「ハナワラビ」という植物のようで 名前の通り春の山菜であるワラビに似ています。
更に調べると これはワラビと同じくシダ類植物のようですが ハナワラビ科という固有の種を持つ冬緑生植物とのことでした。
仲間には夏に芽生える種類もあるようですが このハナワラビは秋に芽生えて春に枯れるので「フユノハナワラビ」ともいわれるそうです。
葉の形を見ると なるほどシダ類であることが頷けますね。
周りを探してみると 胞子部分が茶色に色付いたものも見つかりました。
ツブツブの感じが 魚卵のようにも見えますね。
花のような「胞子葉」は ワラビと同じく茹でて食べることも出来るようですが かなりの数を集める必要がありますね。
このフユノハナワラビは 公園内を探してみてもこの場所でしか見られず 生育に適した環境が限定されるのでしょうか?
毎年この時期に現れるのを見逃していたのかもしれませんが この公園で初めて目にした珍しい植物でした。
中国・インド・ヨーロッパにも広く分布し ヨーロッパでは霊草とされ 魔女が月夜に摘んで呪術に用いたと考えられていたそうです。