12年間に渡る全面解体修理を終え 1300年振りに蘇った「薬師寺東塔(国宝)」の内部を見ることが出来るとのことで訪れました。
大修理は昨年完了したものの コロナの影響で落慶法要は延期されていますが それに先立ち3月1日から特別公開されているのです。
薬師寺の伽藍の紹介からですが まずは「金堂」で 美しい仏様として有名な薬師三尊像(国宝)が祀られています。
こちらは「大講堂」で 弥勒三尊像(重文) 仏足石(国宝)等が祀られています。
そして 目的の「東塔」ですが まずは中門の外からの景観です。
近づいてみると こんな感じで六層に見えますが 三重塔なのです。
内部が公開されているのは この裏側の1階部分で 写真は不可ですが 真近で中を覗くことができます。
中心に立ち 塔を支える直径約90cmの心柱や 床面に置かれた鏡に写り込む天井画(極楽浄土の花の文様)が見られます。
そして こちらが東塔と対をなす「西塔」です。
近くに寄ってみると いつもは閉じられている扉が開き内部が見えています。
年に数回特別公開されるようですが 今回は偶然の公開で予想外でした。
内部には 中村晋也氏制作の「釈迦四相像」の彫刻が四方に配置されており 中々の迫力です。
写真は過去の新聞記事からの転用です。
この彫刻は 法隆寺に現存する「釈迦八相図(釈迦の生涯が主題の仏画)」の半分を表現したものとのこと。
今回の訪問は東塔内部の見学が目的でしたが 普段見られない西塔内部まで見学できたのはラッキーでした。
次回も 引き続き薬師寺境内及び周辺を紹介します。