会社同期会で京都に出向いた際に 以前から気になっていた庭園を訪ねてみました。
それは「無鄰菴(むりんあん)」と言い 明治・大正時代の政治家山縣有朋の別荘で 庭園と母屋・洋館・茶室で構成されています。
洋館には 日露開戦直前に 山縣 伊藤博文 桂太郎 小村寿太郎の四人による方針会議が開かれた部屋があり・・・
狩野派の絵師の手による金箔花鳥図障壁画で飾られていました。
こちらの庭園は 解放的な芝生空間と琵琶湖疎水から引いた水空間とからなっています。
芝生空間には 自然に遷移したという苔が広がり 良い感じ!
苔の種類は約50種に及ぶそうで 色々な色目がアクセントになっています。
水空間の 水の引き込み口には 東山から流れ落ちてきたような三段の滝が佇んでいたり・・・
せせらぎが形成されていたりします。
むこう側の母屋では お抹茶をいただきながら 庭を鑑賞することが出来ます。
母屋から庭全景を眺めると 芝生の丘と背景の東山が一体化したかのような景色になります。
母屋と玄関の間には 京都らしい四方竹の坪庭があり 中々の風情を醸し出していました。
無鄰菴の敷地面積は約1,000坪とのことですが 近代の名園として 国の名勝に指定されているそうです。
噂にたわがぬ 素晴らしい庭園でした。