奈良の平城宮跡では 遠大な計画の元 平城宮遺跡の復原工事が順次進められています。
現在進行中なのは 大極殿院の正門であった南門の復原で 本体部分が完成し「素屋根スライド」という作業が公開されています。
素屋根とは「覆屋」とも呼ばれる屋根・作業床を設けた工事用仮設建築物で これにより天候に左右されず安全に作業することが出来ます。
「素屋根スライド」とは 下図で示したように 素屋根を次の復原工事現場である東楼の位置にレール上を移動する作業です。
南門復原工事完成後は 下図の赤丸で示したように 中央の南門を挟んで 東楼 西楼の3つの建造物が並んだ姿になるそうです。
現時点での素屋根スライドは こんな感じで 約半分の移動が終了しているようです。
素屋根は 43m×50m×30m(高さ) 重量665トンの巨大建造物で 移動も重機を用いて30分で90cmのペースだそうです。
こちらは 反対側(東側)からの景観で 左側に釣り上げる為のクレーンが設置されています。
南門そのものも 堂々とした立派な建物です。
真横から見ると 背後に先に復原された「大極殿」が見えています。
こちらは「朱雀門」で 現在はコロナの影響で門が閉じられています。
門が解放されていると 門から覗くと 朱雀門 南門 大極殿が 一直線に並ぶはずなのですが 今は少し横からしか臨めません。
おまけに 平城宮跡内を走る近鉄電車です。(バックは朱雀門)
平城宮跡は現在 駐車場や資料館等の主な建物が閉鎖中で 見学できません。
宮跡内の散策は自由で 南門素屋根スライドの進み具合も見ることが出来ましたが いつもより来場者は少ないようでした。