すずめのどんぐり

オットひとり ムスメ(はぼ)が小6、 ムスコ(ぐり)が小1。絵日記でしたが、さぼり中。

無責任とは良心の欠如ではなく、 自らの判断を変えないことに固執することである。

2019年03月28日 | ぐり8~9歳(小学3年生)
雪柳が女王様のように庭にでんと座っています。 今年もお会いできて 光悦の至。 (ピアノの先生のスタジオのお庭ですが)

宿題もたいしてない春休み、 こどもたちはヒマをもてあましていて、 ムスメはいまレゴちゅう、 ムスコはテレビ見てるうちに 寝てしまいました。 天気もわるく、 どこかへ行くってカンジでもないんだよね~ 誘っても 上の子は行きたがらないしさ~

Coldplay - A Sky Full Of Stars (Official Video)
 旅でもしたい。



オットは年度末なので 仕事がいそがしく、 休日もフル出勤、 ムスコの手術やムスメの入学式にすら 来られそうにありません。 ま~ しょーがないよね~

そして、 ストレスがすごいらしく、 経営者が管理職に、 管理職が部下に、 以前はプレッシャーを転嫁していっていたのに、 いまは 人手不足で売り手市場で 管理職が部下にストレスを分散させることができなくなってるから、 管理職のひとり地獄だ、 ともらしています。 とはいえ、 そっちのほうが 本筋って気はしますよね。 だって、 家庭内だったら オットがツマに愚痴をいうからって ツマがこどもで鬱憤をはらしてたら、 それは精神的虐待になるもんね。 モンダイの共有なんて 立場がちがったら ムリなのに、 社会や組織は そこを目指しすぎている気がします。 そもそも ストレスで人とつながろうってのが どだいムリなんだよね。 ストレスで人がつながりだすと いじめや悪口になるだけで、 それもつながったような気になってるだけだし。


そこは、 ニンゲンのかわいげでつながると あんがいいいのかもしれないとおもったのが、 この文章。

「亭主の仕事は大工だったが 『叩き大工』 の腕しかなく、 鉋けずりと釘のアタマを叩くだけで 『クマ、クマ、』 と親方に使って貰うように、 稼がせて貰って死んで行った。」   (深沢七郎 「おくま嘘歌」 より)

上司と部下っていうよりは、 ペットと飼い主? おたがい相手になにも期待せず 問題を共有することもなく ただ名前を呼びあって でも死ぬまで面倒をみるっていう関係。


「会社というのは、 休み時間に人々が 『ピンポンで歓声を上げる』 ような場所でなければならない。」  (内田樹の研究室より)




せまってきているムスコの抜歯の手術も じみ~にプレッシャーです。 奇しくもちょうど手術を決めたとき 2歳の幼児が 虫歯の治療でした局部麻酔がもとで亡くなってしまうという事故が報道されていて、 どきっとしたものです。

かかりつけの歯医者さんは 「あれは 歯医者がした麻酔だから~ (← じぶんも歯医者だろ) ぐりくんは 麻酔科の麻酔医が万全の体制でする麻酔 (早口言葉か) なんだから だいじょうぶだよ~」 とおっしゃってくださいましたが、 おなじ麻酔ですしね。

しかも、 わたしは麻酔とは相性がわるくて、 いままで受けた手術の麻酔医には 「もうつぎはここではムリです」 と言われてきました。 (低血圧がひどくなるので ほとんど打てなくなるらしい) ムスコをうんだ帝王切開ですら 最小限の局部麻酔で 「あ、 いまメスで切ってますね (冷たいとかの感覚はのこってる)」 とか解説できるくらいでした。



そういえば、 その医療事故の2歳のお子さん、 生えてる14本の歯のうち 12本を治療してたそうです。 生えたばかりの歯が ほぼ虫歯って そんなことあるんでしょうか。

うちの家族が通う歯医者さんは 近所ではやぶ医者と名高いんですが、 というのも ほとんど治療しないから。 虫歯は だいたい進行止めをぬっておしまい、 つぎの予約もとらない。 乳歯はとくにそうで、 「抜ける歯をなおしても しょーがないから」 だそうです。 矯正も 「ちいさいうちから だらだらと通わせるところもあるけど、 長引くとかわいそうなだけだし あごの大きさが決まってからでいい」 とおっしゃってます。 歯磨き指導もクリーニングも こちらからいわないかぎりしないし。 紹介状もばんばん書いてくれるし。

医療事務の勉強して 感じたのは、 ちょっとでも歯を削るのと 進行止めを塗るだけなのとは すごく点数がちがうんですよね。 ちょびっとでも削れば お金になるんですよね。 だから、 あの2歳の子も そんなにたくさんの治療をすることになったんじゃないかな (想像です)。 医療事務の勉強をしたおかげで かかりつけ歯医者への信頼は増しました

しかも、 救急車呼べば 助かったかもしれないんだよね。 お医者さんの中には、 じぶんの医院の前に 救急車がくることを 評判が落ちるといやがる人もいるそうですが、 その判断こそが 「やぶ」 だよね。 じぶんの手には負えないと さっさと救急車を呼べるお医者さんこそ 名医だという認識が共有されることをのぞみます。 表題の 「無責任とは良心の欠如ではなく、 自らの判断を変えないことに固執することである。」 というカントの言葉どおりです。

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