NHKEテレ06:55について再度書いてみます。
先週を通しての企画として、「踊れる唄」の特集がありました。
企画もののユーモラスな、楽しいがゆえに考えさせられる歌に合わせ、漫才師や、全くの素人、小学生などの起用で、様々なバージョンが作られ放送されます。
白眉は「電車で化粧は、やめなはれ!」という、ブラックマヨネーズを起用した、ダンスです。ひっつめ髪で、お団子にした、小杉が近所に晩御飯の買い物といった拵えで、買い物かごを小脇に、そんなに難しくないステップ(これらダンスは押しなべてそうです。)で、真面目くさって、「アイラインひくおもろ顔、口紅の後のうんま顔、マスカラ塗ってるトホホ顔、素敵な殿方みてまっせ」などと、電車内化粧の実写シーン(椿鬼奴、いとうあさこがやってます。)を流しながら、踊りながら、批評と教訓を垂れていきます。電車内の化粧など、周囲から見れば、明らかに不快な光景ですが、正面切っては注意が難しい光景(風俗)を、関西弁の柔らかさと、化粧する芸人(いとうあさこたち)の芸で、上手く流していきます。ことにブラックマヨネーズの小杉の真面目くさった顔でのおばさんダンスが秀逸です。こんな、洗練されたビデオを、政府広報で流せば、電車内の化粧は減るかも知れない(そんなこともないか)。
彼女たちの振る舞いは、あれは、究極の形での「類的存在としての人間部分の否定」というのではないのか、とも思えます。共生的な人間存在として、周囲への気遣いとか、雰囲気への無意識な同致とか(関係意識みたいなものですかね)と無頓着に、ミーイズム(私絶対主義)というか、私的利害と、私的嗜好を、無条件に肯定すると、あんな姿になるんですね、個人的には、脱原発のあのあられもない恥知らずなおばはんたちを連想します、殴ってしまいたくなる(思うのと実行するのは千里の径庭がありますが)、困ったものです。
どう考えても、あれは明らかに「不快」です。
見ていてとても楽しいのは、「なんとなくちょっと、ハッピーステップ」というダンスです。これも、漫才師の「ナイツ」のパターンと、小学生の「のどかちゃん」を使ったのとバリエーションがあります。ナイツの土屋の器用さと塙の真面目くさったぎこちなさが良く、それと比べてもそれぞれ楽しいのですが、「のどかちゃん」の方を推します。
最初に、制服と、革靴、ランドセルを背負った、のどかちゃんが、「私、普通の小学生」と右手から真っ直ぐ(架空の)ライン上を踊ってきます。はにかんだような表情がとても良いです。背の高い、姿勢のいい子で、ライン上を進んだり下がったり、軽快に踊ります。続いて、黒鞄を持ち、スーツのおじさんが、横向きでライン上を入ります。「私、普通の会社員、ダンスの心得、特になし」、と、どこかぎこちない素振りです。角カバンが邪魔なのがご愛嬌です。二人が、ラインの上を進んだり、下がったり、スキップをしながら真面目に、手を上げたり下げたり、軽妙なステップです。二人とも、笑いをかみ殺しているような表情が、またしても、とても良いのです。二人は、親子というキャプションが入りますが、二人のダンスを見ていると、もし、のどかちゃんがアドレッセンス期に入っても、ああ、この親子は大丈夫だ、というような安心感すら、みているものに与えます。同時に、母親の不在というのも、現在の、「強いられた」親子3人ハッピー・セットにならず、父子二人という奥行きがあり、好感が持てます。
ある女性が、このダンスを、自分の結婚式で皆で踊った、とか、いろいろな投稿が紹介されましたが、文字どおり、踊っているのを見ると、周囲はほのかにうれしい「なんとなくちょっと、ハッピーステップ」なのです。
のどかちゃんは、「チョココロネ食べるのは、どっちから」(「どちらからチョココロネは食べるべきなのだろうか」)という催しで、はにかんだ表情で、細い方から(たぶん間違いないと思う。)、チョココロネをかじっていました。(カメラの前で、物を食べるなんて、はずかしいよね。)とてもいい表情でした。しつけのいい子供って、本当にいいですね。
これから中学校(?)に入るかも知れない、のどかちゃん、どんなことがあっても、「お父さんを嫌いになるなよ」、というのが私からのメッセージです。
こんな一日の始まりはとてもうれしい、と。
特筆すべきは、ポスト「よ・ん・き・び・う」隊(毎週金曜日に登場する、カブトムシ、カピバラ、かめ、ペンギン、鹿)として今回登場した、今週の、「び・ん・よ・う・き」隊(不用な様々な空き瓶たちのパレード)の主題歌もなかなかいいぞ、こういうのをユーモアと諦観というのか、ペーソスがあるとかいうのでしょうか。
今後、毎週金曜日の定番になると思いますが、おすすめです。
(いずれも、ユーチューブで視聴可能です。)
先週を通しての企画として、「踊れる唄」の特集がありました。
企画もののユーモラスな、楽しいがゆえに考えさせられる歌に合わせ、漫才師や、全くの素人、小学生などの起用で、様々なバージョンが作られ放送されます。
白眉は「電車で化粧は、やめなはれ!」という、ブラックマヨネーズを起用した、ダンスです。ひっつめ髪で、お団子にした、小杉が近所に晩御飯の買い物といった拵えで、買い物かごを小脇に、そんなに難しくないステップ(これらダンスは押しなべてそうです。)で、真面目くさって、「アイラインひくおもろ顔、口紅の後のうんま顔、マスカラ塗ってるトホホ顔、素敵な殿方みてまっせ」などと、電車内化粧の実写シーン(椿鬼奴、いとうあさこがやってます。)を流しながら、踊りながら、批評と教訓を垂れていきます。電車内の化粧など、周囲から見れば、明らかに不快な光景ですが、正面切っては注意が難しい光景(風俗)を、関西弁の柔らかさと、化粧する芸人(いとうあさこたち)の芸で、上手く流していきます。ことにブラックマヨネーズの小杉の真面目くさった顔でのおばさんダンスが秀逸です。こんな、洗練されたビデオを、政府広報で流せば、電車内の化粧は減るかも知れない(そんなこともないか)。
彼女たちの振る舞いは、あれは、究極の形での「類的存在としての人間部分の否定」というのではないのか、とも思えます。共生的な人間存在として、周囲への気遣いとか、雰囲気への無意識な同致とか(関係意識みたいなものですかね)と無頓着に、ミーイズム(私絶対主義)というか、私的利害と、私的嗜好を、無条件に肯定すると、あんな姿になるんですね、個人的には、脱原発のあのあられもない恥知らずなおばはんたちを連想します、殴ってしまいたくなる(思うのと実行するのは千里の径庭がありますが)、困ったものです。
どう考えても、あれは明らかに「不快」です。
見ていてとても楽しいのは、「なんとなくちょっと、ハッピーステップ」というダンスです。これも、漫才師の「ナイツ」のパターンと、小学生の「のどかちゃん」を使ったのとバリエーションがあります。ナイツの土屋の器用さと塙の真面目くさったぎこちなさが良く、それと比べてもそれぞれ楽しいのですが、「のどかちゃん」の方を推します。
最初に、制服と、革靴、ランドセルを背負った、のどかちゃんが、「私、普通の小学生」と右手から真っ直ぐ(架空の)ライン上を踊ってきます。はにかんだような表情がとても良いです。背の高い、姿勢のいい子で、ライン上を進んだり下がったり、軽快に踊ります。続いて、黒鞄を持ち、スーツのおじさんが、横向きでライン上を入ります。「私、普通の会社員、ダンスの心得、特になし」、と、どこかぎこちない素振りです。角カバンが邪魔なのがご愛嬌です。二人が、ラインの上を進んだり、下がったり、スキップをしながら真面目に、手を上げたり下げたり、軽妙なステップです。二人とも、笑いをかみ殺しているような表情が、またしても、とても良いのです。二人は、親子というキャプションが入りますが、二人のダンスを見ていると、もし、のどかちゃんがアドレッセンス期に入っても、ああ、この親子は大丈夫だ、というような安心感すら、みているものに与えます。同時に、母親の不在というのも、現在の、「強いられた」親子3人ハッピー・セットにならず、父子二人という奥行きがあり、好感が持てます。
ある女性が、このダンスを、自分の結婚式で皆で踊った、とか、いろいろな投稿が紹介されましたが、文字どおり、踊っているのを見ると、周囲はほのかにうれしい「なんとなくちょっと、ハッピーステップ」なのです。
のどかちゃんは、「チョココロネ食べるのは、どっちから」(「どちらからチョココロネは食べるべきなのだろうか」)という催しで、はにかんだ表情で、細い方から(たぶん間違いないと思う。)、チョココロネをかじっていました。(カメラの前で、物を食べるなんて、はずかしいよね。)とてもいい表情でした。しつけのいい子供って、本当にいいですね。
これから中学校(?)に入るかも知れない、のどかちゃん、どんなことがあっても、「お父さんを嫌いになるなよ」、というのが私からのメッセージです。
こんな一日の始まりはとてもうれしい、と。
特筆すべきは、ポスト「よ・ん・き・び・う」隊(毎週金曜日に登場する、カブトムシ、カピバラ、かめ、ペンギン、鹿)として今回登場した、今週の、「び・ん・よ・う・き」隊(不用な様々な空き瓶たちのパレード)の主題歌もなかなかいいぞ、こういうのをユーモアと諦観というのか、ペーソスがあるとかいうのでしょうか。
今後、毎週金曜日の定番になると思いますが、おすすめです。
(いずれも、ユーチューブで視聴可能です。)