先に「今年の夏は、殊に西日本は7月中旬の梅雨明け以降、連日、波状の熱波で、耐えがたいところであり、極力、日中は戸外に出ないようにしていました。おりしも、8月5日より、リオデジャネイロ・オリンピック大会が始まり、自然自然に、自宅で当該競技の様子を見守ることとなりました(8月リオ・オリンピック)。」、と書きましたが、現在、日本国はなんと寒くなったことか、先日の関東地区の記録的な早期の初雪(11月24日)であり、本州最西端のわがY県の一日の最高気温も10℃の前半を超えることもなく、何と気候とそれに付随する人間の感覚とは、当てにならないことよ、と私のみならず、われわれの多くが感じるところであり、このような些末な自然の天候にさえ私たちは有形無形の様々な影響を受けるような気がして、興味深いものです。
ところで、先のオリンピックでは、卓球女子を礼賛し、女子バトミントンダブルスチームをほめそやしましたが、このたびそれに盲点があったことを気づきました。
リオ・オリンピック、バトミントンシングルス、ベストエイト敗退の、標記の山口茜選手(19歳)です。同国対決で、銅メダル取得の奥原選手に敗退したので、彼女のその特徴的な(?) 体型は印象に残っていましたが、ほかにはあまり印象に残りませんでした。当時、ダブルスの、「高・松コンビ」(高橋選手(25歳)と、松友選手(23歳)のペアです。)の印象が強かったことも、確かなことではありましたが、うっかり看過してしまいました。
このたび、2016年のバトミントン全日本選手権が、昨日(12月5日)、一昨日と行われ、「高・松」コンビの、調子が悪いなりに勝つ、ねばり強い優勝はもちろん見ていましたが、今回においては準決勝、決勝と、山口茜選手(19歳)の活躍を、このたび見させていただきました。
彼女の第一印象は「金太郎」みたい、というところでしょうか。競技の性格のせいか、比較的手足の長いほっそりとした女子選手(美人も多い。)の多い、バトミントン選手の中で、彼女の、一見幼児体型のような外見と、実はその筋肉質の体格はきわめて目立っています。また、彼女の白面の表情はのっぺりと無表情で、ピンチでも、勝利しても決してその表情を決して崩さず、まるで、かつての大相撲競技者時代の「北の湖」のようです。ふてぶてしいまでに強く、がちんこ横綱と呼ばれていた彼は、勝っても負けても表情を崩さず、平然と勝ち続けていました。ただ、燃えたのは、マスコミ人気の高く名門部屋出身で美男力士であった先代大関貴ノ花(若乃花・貴乃花の父親)との対戦の時でしたが、寡黙で、実力派の横綱らしく、この時とばかりその真価を発揮し、いつも最期に打ち倒し、判官びいきや、軽薄な婦女子の怨嗟のもととなりました(貴ノ花関は、貧しい家庭に生まれた彼(北の湖)の対極の存在だったのか)。あれは、当時の軽薄な社会通念への挑戦のようにも思われたところです。今の大相撲を観れば、隔世の感がありますが、「強いものが勝つ」という勝負の現実を彼はきちんと証明してくれました。その仮借のない実力で、当時の、好角家の厚い信頼と支持もあったことも申し添えます。
解説者が言っていましたが、バトミントンの競技者として、表情が変わらない(動揺を表さない)というのは、狭いエリアで競技をする選手にとって極めて大事な資質なんですね(松友選手のクールビューティも根拠があるのですね。)。また、彼女の筋肉の質は、男子選手に匹敵するし、そのショットは、目を見張るものである(天才的な)し、彼女はむしろ、個々の局面での勝負よりもその瞬間の演技の良し悪しに関心がある、と、べたほめの解説(陣内元選手)でした。また、解説者からそのような言葉が出るのであれば、競技者としてまじめで謙虚な選手なのでしょう。
あの狭いエリアの中で、瞬間的な動きをするのは、テニス以上に反応速度と瞬発力が要求されるところですが、その難しいショットを素晴らしい演技で実行します。やっぱり彼女は天才なんですね。あの短く太い手足と、ずんぐりした上半身で、どうしてそんなに早く動けるのだろうという意外感の中で、彼女は、縦横無尽、前後左右に、コートの中を駆け巡ります。よくいえば、俊敏な小熊のようにかわいい姿です。バトミントンは、当然卓球と同様に予測能力が大きく必要である競技であろうし、各選手の瞬間瞬間のその緊張は測りしれないと思いますが、彼女は平気(平気そうな)な顏をして、身構え、反応し、彼女の同僚の選手と比べても異質であり、その特異さが際立っています。しかし、インタビューに際しても雄弁ではなく、私の印象では、とつとつとしており、やはり北の湖を連想させます。すでに高校生の時に全日本選手権を取ったということであり、もともとその実力は際立っていたのでしょう。
このたび、決勝で対戦した佐藤選手は、ロンドンオリンピック代表でありながら、けがで、リオ・オリンピック出場を逃したということで、最初から、まなじりを決して戦っており、今回は、戦略的にも、気迫も、山口選手より、一枚上手でした、「私は挑戦者である」というところで、おびえず、おごらず、2セットを強い気持ちで戦い抜きました。かたや、山口選手は、やはり天才肌なんですかね、意外にもろく、2セットのストレートで負けてしまいました。彼女は、先のオリンピックで、同国対決で負けてしまい、初めてくやしなきに泣いた、ということであり、それ以降、競技者としての取り組み方が変わったということでもあるので、今後は、勝負にもっとこだわってほしいですね。過去においても、素晴らしいプレーをしながら、グランドチャンピオンについにはなれなかった、天才的なアスリートも数多いことです。
彼女は、その素のキャラクターによって、今もそれなりの人気を得ているでしょうが、競技者時代の「北の湖」が、当時その愛想のなさと、その背後のまじめさと努力が最後には認められたように、時折見せるかすかな笑顔と、右目じりのなきぼくろが意外にかわいい、山口選手ですが、抱き上げてやりたい金太郎というイメージですかね、今後私は競技者としての彼女の鍛練と成長を期待し、4年後を楽しみにしています。
ところで、先のオリンピックでは、卓球女子を礼賛し、女子バトミントンダブルスチームをほめそやしましたが、このたびそれに盲点があったことを気づきました。
リオ・オリンピック、バトミントンシングルス、ベストエイト敗退の、標記の山口茜選手(19歳)です。同国対決で、銅メダル取得の奥原選手に敗退したので、彼女のその特徴的な(?) 体型は印象に残っていましたが、ほかにはあまり印象に残りませんでした。当時、ダブルスの、「高・松コンビ」(高橋選手(25歳)と、松友選手(23歳)のペアです。)の印象が強かったことも、確かなことではありましたが、うっかり看過してしまいました。
このたび、2016年のバトミントン全日本選手権が、昨日(12月5日)、一昨日と行われ、「高・松」コンビの、調子が悪いなりに勝つ、ねばり強い優勝はもちろん見ていましたが、今回においては準決勝、決勝と、山口茜選手(19歳)の活躍を、このたび見させていただきました。
彼女の第一印象は「金太郎」みたい、というところでしょうか。競技の性格のせいか、比較的手足の長いほっそりとした女子選手(美人も多い。)の多い、バトミントン選手の中で、彼女の、一見幼児体型のような外見と、実はその筋肉質の体格はきわめて目立っています。また、彼女の白面の表情はのっぺりと無表情で、ピンチでも、勝利しても決してその表情を決して崩さず、まるで、かつての大相撲競技者時代の「北の湖」のようです。ふてぶてしいまでに強く、がちんこ横綱と呼ばれていた彼は、勝っても負けても表情を崩さず、平然と勝ち続けていました。ただ、燃えたのは、マスコミ人気の高く名門部屋出身で美男力士であった先代大関貴ノ花(若乃花・貴乃花の父親)との対戦の時でしたが、寡黙で、実力派の横綱らしく、この時とばかりその真価を発揮し、いつも最期に打ち倒し、判官びいきや、軽薄な婦女子の怨嗟のもととなりました(貴ノ花関は、貧しい家庭に生まれた彼(北の湖)の対極の存在だったのか)。あれは、当時の軽薄な社会通念への挑戦のようにも思われたところです。今の大相撲を観れば、隔世の感がありますが、「強いものが勝つ」という勝負の現実を彼はきちんと証明してくれました。その仮借のない実力で、当時の、好角家の厚い信頼と支持もあったことも申し添えます。
解説者が言っていましたが、バトミントンの競技者として、表情が変わらない(動揺を表さない)というのは、狭いエリアで競技をする選手にとって極めて大事な資質なんですね(松友選手のクールビューティも根拠があるのですね。)。また、彼女の筋肉の質は、男子選手に匹敵するし、そのショットは、目を見張るものである(天才的な)し、彼女はむしろ、個々の局面での勝負よりもその瞬間の演技の良し悪しに関心がある、と、べたほめの解説(陣内元選手)でした。また、解説者からそのような言葉が出るのであれば、競技者としてまじめで謙虚な選手なのでしょう。
あの狭いエリアの中で、瞬間的な動きをするのは、テニス以上に反応速度と瞬発力が要求されるところですが、その難しいショットを素晴らしい演技で実行します。やっぱり彼女は天才なんですね。あの短く太い手足と、ずんぐりした上半身で、どうしてそんなに早く動けるのだろうという意外感の中で、彼女は、縦横無尽、前後左右に、コートの中を駆け巡ります。よくいえば、俊敏な小熊のようにかわいい姿です。バトミントンは、当然卓球と同様に予測能力が大きく必要である競技であろうし、各選手の瞬間瞬間のその緊張は測りしれないと思いますが、彼女は平気(平気そうな)な顏をして、身構え、反応し、彼女の同僚の選手と比べても異質であり、その特異さが際立っています。しかし、インタビューに際しても雄弁ではなく、私の印象では、とつとつとしており、やはり北の湖を連想させます。すでに高校生の時に全日本選手権を取ったということであり、もともとその実力は際立っていたのでしょう。
このたび、決勝で対戦した佐藤選手は、ロンドンオリンピック代表でありながら、けがで、リオ・オリンピック出場を逃したということで、最初から、まなじりを決して戦っており、今回は、戦略的にも、気迫も、山口選手より、一枚上手でした、「私は挑戦者である」というところで、おびえず、おごらず、2セットを強い気持ちで戦い抜きました。かたや、山口選手は、やはり天才肌なんですかね、意外にもろく、2セットのストレートで負けてしまいました。彼女は、先のオリンピックで、同国対決で負けてしまい、初めてくやしなきに泣いた、ということであり、それ以降、競技者としての取り組み方が変わったということでもあるので、今後は、勝負にもっとこだわってほしいですね。過去においても、素晴らしいプレーをしながら、グランドチャンピオンについにはなれなかった、天才的なアスリートも数多いことです。
彼女は、その素のキャラクターによって、今もそれなりの人気を得ているでしょうが、競技者時代の「北の湖」が、当時その愛想のなさと、その背後のまじめさと努力が最後には認められたように、時折見せるかすかな笑顔と、右目じりのなきぼくろが意外にかわいい、山口選手ですが、抱き上げてやりたい金太郎というイメージですかね、今後私は競技者としての彼女の鍛練と成長を期待し、4年後を楽しみにしています。
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