本日は丸抜き脱皮機のお話でも。
よく石臼挽きのそば粉はロール製粉に比べ効率が悪くて、一時間で1kg~5kgしか挽けない
とか、一日まわしても一袋(22kg)がやっとだとか、そういう話は耳にするかと思います。
もちろん石臼製粉が大変なのは間違いないことですが、(特に目立て)
それ以上に私が大変だと思うのが、丸抜きを作ること。
現代では昔に比べ、丸抜き・丸抜き粉のニーズが高いということもありますが、
とにかく丸抜きを作るということは、機械投資はもちろん、機械メンテナンス・部品交換・
手間暇・コストがものすごくかかります。
ですから、原料費プラス上記費用を含めると・・・・・・、
なかなか安くは販売できないということです。
そば殻も産廃処分だと尚更で・・・。
弊社では、この丸抜き脱皮機が二台(メーカー違います)ありますが、下の写真はウレタンホ
イールといって、玄そばをこの回転させたウレタンホイールに当てて、その衝撃で皮をむく部
品です。でこのウレタンホイール、年に2~3回交換が必要な消耗品なんです。
部品代だけで一回約12万円。 なんで設置は自社でやります。
下の写真、左が使用後、右が新品のウレタンホイール。
玄そばの衝撃でこんなにウレタンが減ってしまいます。
よくここまで使ったと思いますが・・・・。
左の状態のウレタンだと脱皮能力がほとんどないのでかなり時間のムダでした。
お米の皮をむくのは簡単だけど、そばの殻をむくのは難しいですね。
自動精米所ならぬ自動脱皮所・・・・なんてできるわけないか
※脱皮の前の玄そば選別(粒ぞろえ)も大変ですが。