こ も れ び の 里

長崎県鹿町町、真言宗智山派、潮音院のブログです。平戸瀬戸を眼下に望む、人里離れた山寺です。

疲労物質消滅作戦

2006年09月09日 | 仏教

  あるお檀家さんに勧められ、車で7分ほど走ったところにある流水プールへ二度ほど通う。 鹿町温泉「やすらぎ館」の中にある施設。 水着を着てシャワーを浴び、まず入るのが、アクアレビューという変形五右衛門風呂。ものすごい力の流水が、身体全体を包み込み、複雑不規則な圧力をかけてくる。これに入ること約20分。程良い発汗と疲労感と疑似痩身感(笑。 その後、大きな流水プールに入って、水の流れに逆らって歩いたり泳いだり。はたまた、ぷっかり浮かんで流れに身を任す。

  水のゆらぎの中で静かに目を閉じ、ひとときの瞑想タイム。 と、ふと昔のことが思い出された。 とある会社の社長さんと夜遅くまで飲み明かしたときの話題だが、この社長、たいへん仏教に関心があられ、根ほり葉ほりの質問責め。この人の生きるポリシーや、会社経営、技術開発の理念は、仏教に依るところが少なからず、と推察。 ・・・その後お会いする機会は無かったのだが、とあるところに綴った私のコラムを見て、突然電話がかかってきた。

「和尚!あんたの書いていた仏教まんだらの思想!私が常々思っていたことだよ。仏教にその根拠があるなんて、たいへんな感激だ!確証を得た思いだよ!」と、ものすごく興奮した声で話してくれた。

 その後、数ヶ月して再びお会いすることになったが、その方は静かに無言のまま、狭い箱の中に横たわっておられた。

  社長が興味を引いてくれた文章は、「世の中は、共有やバラエティー、バランス、中心性、全体性、流れ、チェンジなどの要素が程良く働くことで、すなわち常に流動することで、安定した社会や家族が成り立っていく」ということを、弘法大師のまんだらをより所に語ったコラムだった。

  今私は、水の流れに身をゆだねながら、夏の疲労でよどんでしまった腰の筋肉が、少しづつ新鮮になっていく様を、ニヤニヤしながら楽しんでいる。

  願わくは、体内脂肪に皮下脂肪!!いさぎよく、水に流れて消えて無くなれ!!

コメント (3)
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