春のスタート、って感じの気候とともに、各種行事が各地で開催された一日。
釈迦灌仏会はもちろんですが、結構忙しい一日のようでしたね。
法務先へ移動中、大漁旗に彩られたにぎやかで勇ましい漁船がたくさん集結してました。
鹿町は歌ヶ浦の港です。
聞けば、漁師の皆さんの一年間の海上安全と大漁満足を願う御祈願祭だとか。
お世話役の知人が忙しそうに奔走してました。
まえに一度見物させてもらったことがありますが、
漁業地区を司るカトリックの神父さんがいらっしゃって、
集結した大きな漁船に向かって聖水を注がれます。
続いて、簡易いけすの中に泳ぐお魚にも注いだあと、
その中の大きな魚を神父さんが必死に抱きかかえ、
海の中へ解き放たれていました。感謝と今後の大漁祈願です。
放生会(ほうじょうえ)ともいいますね。
とても大事な行事だと思いました。
蛇足ですけど、これってとっても日本的な宗教行事だと思います。
私たちを支えてくれているこの自然に感謝と畏敬を思い、
そして一年間の事業の繁栄を願う。
これら関係者の思いを届けるために、カトリック教会の神父様が行事を司る。
これは、ローマカトリックの宗教教義とは異質のものかも知れませんが、
日本という風土の中では、とても大切な行事であるに違いありません。