ヨウスコウワニさんの水彩らくがきです…
お絵かきにかかるお金の話(1)【水彩篇】
まずは水彩(ここでは透明水彩のこと)について書いてみます。
水彩を始めるに当たって最初に買いそろえる物は以下の4点です。
・絵の具
・筆
・紙
・パレット
下絵や線画に使う鉛筆やボールペンなどの筆記具は家にある物で十分なので別途買う必要もありませんし、無くても描けます。消費量は無視できるほど少ないのでここでは金額計算から省きます。
筆洗いの器も必要ですが、家にある空き瓶や丼・バケツなど水が入る容器なら何でも良いので、わざわざ買いません。わたしは長年ジャムの空き瓶を使ってます。
さて、金額の話ですが、わたしが実際に使っている物で計算してみます。
・絵の具
メーカーや色によって値段が異なります。小さいチューブ5ml1本当たりで言うと安い物なら100円台から高価な物だと2000円を超える物まであります。そんな高い物は買ったことがありませんが…
わたしが常用している色は20色。
216円x10本+238円x5本+303円x4本+324円x1本=4886円
一番高い1本のはセルリアンブルーでした…というか今まで知りませんでした。
だいたいわたしが好きな色は安い絵の具ばかりなのであまり気にしないでも大丈夫なのです。
・筆
1000~2000円くらいのを1本。
まだ気に入った筆が定まってないので買い換えるときに違う筆を買っているので変動があります。
わたしは1本しか使わないので次はもっと高価な筆を買ってみても良いかな。
・紙
水を使うので水彩用の紙(水彩紙)が必須ですが、水彩紙以外にマルマンスケッチでも軽い水彩らくがきには耐えます。(適しているとは言ってません)
マルマンスケッチはこういうやつ→
わたしが水彩で使う紙は数種類あって、A4版1枚当たり換算で、一番高価なのが225円、一番安価なのがマルマンスケッチで17円28銭。
紙によって使用頻度が異なり、たくさん使う紙が79~126円なのでだいたい平均して100円としておきます。
製品としては12枚綴じくらいのスケッチブックとして買うので1200円になります。
・パレット
わたしが使っているのは絵の具が30色入るアルミ製で2808円のものです。
パレットはここに上げた四つの中で一番どうでも良く済むもので、百均で買った物でも十分です。
ただ一度買うとずっと使える耐久品なのでそこまでケチることも無いかなとも思います。
絵の具 4886円
筆 2000円
紙(12枚綴じ) 1200円
パレット 2808円
こうしてみるとこの中では絵の具が一番高価です。わたしも絵を始めたときは絵の具が一番高いと思ってました。
しかし絵描きを続けてみると絵の具が非常に安価であることがわかります。
上に挙げた金額は単なる初期費用にすぎず、ランニングコストが入ってません。
パレット以外は消耗品なので絵を描けば描くほどお金がかかるのです。
絵の具は色によって使用頻度が大きく異なり、5ml当たりで、よく使う色は1年で2~3本、あまり使わない色は数年で1本。
よく使う色は大きい15mlチューブで買うと割安になるのでそうしてます。
どんぶり勘定ですが20色の絵の具4886円を3年で使い切るとしたら1年当たり1629円になります。
筆は3年くらいは使うので、2000円の筆なら1年当たり667円。
12枚綴りのスケッチブックは1日1枚描くと、12日で使い切ってしまいます。
実際には1日に何枚も描いたり、描き損じで駄目にしてしまうこともありますし、描かない日もあるので、正確には1日1枚ではないかもしれませんが、体調を崩さなければそのくらいは普通に描きます。
さらに近年は経費節減を考慮してハガキサイズの小さい紙を使ったりしています。
それでも画材屋さんに年に一度の大安売りで買い出しに行くと紙代だけで2万円は超えます。
つまり年間2万円以上。
圧倒的に紙代が高いのです。
そして絵の出来に最も影響するのも紙です。同じ技量でも紙が違えば結果に雲泥の差が出ます。
良い作品を目指すのなら紙代はケチってはいけません。
わたしの場合はただのらくがきなのでケチってますが、ケチらなければさらにえらい金額に…
そういうわけで水彩絵では、紙が一番高価で絵の具はかなり安価なのです。