このは紅葉のお絵かき日記

トランプ大統領・たつき監督・irodoriの味方だよ

#3378 本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません

2021年06月22日 | アニメ
アニメ『本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません』主人公マインの水彩らくがきです…


アニメはあまり見ない方だったのですが、去年から見るようになりました。
そのうちのいくつかを、らくがきついでに、紹介していきます。
ネタバレしないように、具体的な内容にはあまり触れません。


『本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません』
わたしの評価 ☆3(5点満点)

本好きな主人公は病弱で床に伏してばかりいて、そういうところが自分に似ていて身につまされる覚えがしました。
わたしが子供の頃、絵を描く紙が手に入らなくて渇望したのも、わりと似ています。
(画用紙などと言う高級な紙ではなくて、ちらし紙、日めくり、包装紙、新聞紙などの雑紙が絵を描く紙でした)

概ね面白い内容でしたが、作劇が雑すぎなところが残念です。
どの作品にも多かれ少なかれ設定や物語の粗はあるもので、大抵は気にするほどのものではありませんが、この作品の場合は酷すぎて看過できません。
まじめ系で理屈っぽい話なだけに、粗が余計に目立つというのも致命的です。
いたるところが矛盾だらけでつじつまが合わず、ある部分では完全に破綻してしまっています。
矛盾していると言っても物語の意図はわかるので、これはさほど難しい問題ではなくて、丁寧に話を練れば解決できるようなことだと思います。非常に惜しいところです。

第一話の冒頭で、主人公は本好きで、「心理学、宗教、歴史、地理、教育学、民俗学、数学、物理、地学、化学、生物学、芸術、体育、言語、…(まだ続く)」ありとあらゆる分野の本を読んで、多くの知識を持っている(と思わせるような)説明がされます。
そのとき「設定盛りすぎじゃないか」と嫌な予感がしたのですが、的中していたようです。その設定に引っ張られ過ぎて物語の構造が歪になってしまったのでしょうか。
もう少し具体的に言うと、作者が物語を「この方向に進めたい」がためにキャラクターに不自然な(あるいはあり得ない)行動をさせるという、素人の作劇でありがちな失敗です。
それ以外の部分は良いと思うので、もったいないと思います。


わたしの言う「まじめ系」と「アホ系」は、厳密な区別や定義があるわけではなく、以下の風に使っています。
「そうはならんじゃろ」と突っ込みを入れるような粗があると興醒めするのが「まじめ系」で、逆に笑いの種として面白さを増すのが「アホ系」。
まあ、全体的にまじめ系でもギャグ要素を入れた場面があったり、アホ系でもシリアスな場面があったり、いろいろ混ざったりするので、なんとなく全体的な雰囲気を指して言っています。


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