アートプラス京めぐり

京都の探索、記事数6500 いろいろなテーマで京都をめぐります 
京都市外も始めました 先ずは京都南部から

文化財伏005  大橋家庭園

2017年02月11日 10時06分08秒 | 登録有形文化財

 

 

明治末年から大正初期にかけて大橋仁兵衛が建てた別荘で、当時の住宅庭園の一例を示す。また「水琴窟」を設けた庭として注目される。

鯖は日本海の海産物で、八瀬、大原を通る若狭街道が知られている。鉄道開通以前の瀬戸内の鮮魚は、淀川水運により、鴨川と桂川の合流点近く、「草津」に運ばれた。草津は、現在は伏見区横大路に草津町がある。ここで陸揚げされた魚は、「走り」と呼ばれる運搬人により、鳥羽街道を一路京都を目指した。しかし、この道は京阪電車の鳥羽街道駅とは関係がない。古くは、鳥羽の作り道、後に大坂街道とも呼ばれ、平安京の羅城門に直結する道であった。輸送を容易にするために、車石と呼ぶ石のレールも敷かれていた。淀川水運には、夜行船があったから、朝の集荷と、京都への運びが、鮮魚価値の勝負どころであっただろう。大橋家はそのような鮮魚を扱う元請業者であった。

 

大正2年(1913)、草津浜で鮮魚の元請を営んでいた大橋仁兵衛が引退し、ここに隠居屋敷を構えました。そしてこの庭園、苔涼庭がつくられました。

南方に伏見稲荷の森をのぞむこの庭は露地(茶庭)風につくられ、しっとりと落ち着いた苔に覆われています。この庭の特色は自然石・石造石の数の多い点です。結晶片岩・鞍馬石・水蝕花崗岩など大小色とりどりの石が庭全体に散りばめられ、春日型・善導寺型などの石燈籠や蹲踞・縁先手水鉢などの石造品も要所に配されています。その中でも注目されるのは、蹲踞・縁先手水鉢のいずれにも水琴窟が構えられていることです。水琴窟というのは、手水のつかい水の排水装置を兼ねた一種の音響装置で、琴のような音色を奏でることからその名があります。

大橋家庭園は、大正はじめ頃の住宅庭園のありようを示す一例として、また、水琴窟を備えた庭園としても特筆されるものです。昭和63年5月2日、京都市文化財保護条例により、京都市登録名勝とされました。 京都市

関連記事 ➡  まち歩き左0813 鞍馬石

文化財前回の記事  ➡  文化財府004  久美浜 稲葉本家

五七五

倦怠期昔ロミオとジュリエット /ピーターうさぎ

ことわざ

怒れる拳笑顔に当たらず(いかれるこぶしえがおにあたらず)

怒って振り上げた拳も、笑顔の相手には振りおろせない。相手の怒りや強気の態度には、かえって優しい態度で対するほうがよいという教え。

類・尾を振る犬は叩かれず

 ・袖の下に回る子は打たれぬ

下のユーザー地図で京都の記事探索が出来ます。試してみてください

 


神社伏0087 お産場稲荷社

2017年02月11日 06時26分03秒 | 神社

 

 

 

お産場稲荷社は、狐はお産が軽いので、それにあやかろうという信仰から生まれた。世間一般では、犬はお産が軽く、妊婦の腹帯も、戌の日を選ぶ習慣がある。狐の日はない、しかし狐も犬も同種の動物である。稲荷社のお山には、様々な狛犬がいる。子連れ、授乳、子育て中等様々な狛犬がいる。

この社のこんもりとした台地の周囲のは、12ケ所の狐穴があり、妊産婦の予定産み月の狐穴向かい祈祷すると「安産」になると昔より言われています。

 

神社 前回の記事 ➡  神社伏0086  弓矢八幡宮

五七五

冬すぎて春来て会えなくなるんだね /福原

ことわざ

怒りは敵と思え(いかりはてきとおもえ)

怒りという感情は、わが身を滅ぼす敵と思って、抑えなければならないという戒め。

知・徳川家康の遺訓の1つ

下のユーザー地図で京都の記事探索が出来ます。試してみてください