稲葉根王子と荼枳尼天
稲葉根王子は、稲荷神とも稲荷神の姿をした金剛童子とも言われている。稲荷神は東寺の守護神で伏見稲荷大社の御祭神です。東寺の守護神とは土地の守り神、稲を背負っていることから豊穣を約束する神というのが本来の意味だが、現在では商売繁盛の神として信仰されている。荼枳尼天は自由自在の通力を有し、六ケ月前に人の死を知り、死ぬまでその人を加護する仏というのが本来の意味。それが転じて、現在では延命長寿と旺盛な生命力を授ける仏として信仰されている。ちなみに、お稲荷さんの狐の根拠は荼枳尼天の乗り物にある。
熊野三山の「土と梛」の八百年ぶりの対面
後白河上皇は、八百有余年前、紀州国(和歌山県)の熊野三山をこの地に勧請して、現在の新熊野神社をご創建になった。その際上皇は、熊野より土砂、材木、一本一本に至るまで運び、社域を造営し、熊野をこの地に再現されたといわれる。
その昔を物語る生き証人は、上皇お手植えの大樟のみである。
去る昭和63年8月18日、和歌山県観光協会(会長同県知事)主催により「熊野詣再現セレモニー」が、当社で行われた。その節、当社草創の昔を偲び、熊野三山より「土と梛」が運ばれ、大樟さんと八百年ぶりの対面式が行われた。その熊野の土をここに納め、その梛を植樹して、記念とした。
ご神木「梛」の記念植樹
昭和55年庚申年3月17日 満20歳の成人式を挙げられた浩宮徳仁親王殿下は、格別のおぼしめしを以って、当社へご参拝になった。その記念として樹齢20年の「梛の木」を植樹した
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五七五
久しぶりすぎて分からぬこれ恋か /中川
ことわざ
いつまでもあると思うな親と金