カワセミ側溝から

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

だらだらした開放感

2006-08-07 | 時事

 子供のころは高校野球オタクだったが、いつの間にか見なくなっていたはずだった。しかしながら休みだったので、ボーっとしてテレビを見ていると、昼のあいだずっと野球が放映されている。こういうスポーツ差別は日本の習慣なのでもう諦めたが、それにしても野球の国なんだろうなあと思う。瀬戸内に行くとわかるが、あのあたりは特に熱心な人が多い。まあ、あのあたり以外でも熱心な人がいるから、高校野球も盛んなのだろう。
 ワールドカップは国の代理戦争だが、高校野球は地域代理戦争なのだろう。確かに地元が強いと燃えるものがある。民放ではだから地方高校との報道の温度差が露骨で、かなり白ける。まあ、NHKもそんなに中立ではないけれど…。
 しかし、大分の鶴崎工業は緊張感で可哀相だった。自滅も高校野球の特徴で、年をとるとこの感じがつらくなるようだ。
 高校生なので当たり前だが、それなりに下手である。判定も明らかなエラーがヒットになったり、戦略的な守備が相手の失策だと報じられたりして、なんとなく納得がいかない。たぶん審判も、アマチュアレベルなのだろう。最近はとにかくメジャーリーグをだいぶ見ることができるようになったので、スローモーションの動きを見ている感じだ。当たり前だが、投球のスピードはぜんぜん違う世界で、日本のプロもそうだけれど、同じ野球といっても世界は別のものだと改めて認識させられる。しかしながら高校野球も、だらだらと試合が展開され、時間つぶしにはちょうどいいのかもしれない。
 そういう中だが、横浜と大阪桐蔭の選手の動きは少し違うのがわかる。打球の勢いも違うようだ。特に桐蔭の4番のバットの振りは、明らかに他の選手とスピードが違う。
 試合の結果は大嫌いな横浜が負けたので大満足だったが、高校野球というのは、まったく違うレベルの人たちが一同に集まっているのだと再確認できた。しかし、そうでないと、トーナメント戦なのに連覇ができたりできるわけがない。
 なんとなく脱力した夏に、高校野球の季節が来たらお盆なのだろうなあと切なくなる。終わると更に寂しくなるので、雨で延期になるといいんだが、などと思う。せっかく夏越が終わった開放感をもうしばらく享受したいものである。
コメント
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