カワセミ側溝から

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

髭剃りの人

2006-08-29 | 雑記
 M尾君が久しぶりにヒゲを剃ってくれとやってくる。ずいぶん立派に伸びていて、電気剃刀が難航する。剃刀の小さな穴に伸びすぎたヒゲが入りにくい。さらに、先のほうが適当に入ると、長くなったヒゲを巻き込んで根元から引っこ抜いてしまうのだろう、あちこちぶつぶつと出血がある。格闘という感じの髭剃りである。
 しかし、彼はT字かみそりは苦手らしい。何か過去に嫌なことでもあったのだろうか。電気かみそりで自分で剃ろうともするが、必ず剃り残す。髭剃りの時間はあって、苦手な人はそこで剃ることができるのだが、女性(男の職員もいるのだが)が苦手らしく、僕のところにやってくるわけだ。しかしながら、必ずしも僕でなければならないということでもないのが不思議で、こうやって時々しかやってこない。あんがい何かの挨拶代わりなのかもしれない。
「最近あんまりおらんやったね」
「うん、でも、ひととおり用事は済んだよ。これからはいるよ」
「いや、忙しがしかならおらんでもいいよ」
 とのことである。僕はそれぐらいの必要度らしい。
 もう少し、短いうちにこちらから声をかけると、「まだ、よかよ」という。彼の髭剃りのポイントというか、基準はなんなのであろう。謎であるが、僕は頼まれてからの髭剃りの人なのである。頼まれてから、剃ればいいのだ。
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実習生の人

2006-08-29 | 雑記
 地元の大学の学生さんが実習に来ている。実は京都の人ということで、なんでまたこちらに来たの?と聞くと、一瞬詰まって、「それは学力の都合であります」とのことだった。
 僕はそんなつもりで聞いたんじゃなかったけれど、むつかしいものだ。
 長崎に興味があったのかとか、親戚がいるのかとか、この土地に本人となんか由来のあるような、きっかけのような理由を聞いているつもりのわけだが、この学生さんにはそこのあたりの興味ではない感覚が自然にあるのかもしれない。それにこのようにこたえられると、なんとなくバツが悪い。聞いたほうは僕なので、僕が悪い人のようではないか。
 一週間住み込みで実習にあたるという。原付しか持ってないので、毎日一時間強は、通うには都合が悪いのだろう。実習としてはその方がいいとは思うが、大変だろうなあ、とも思う。うちの仕事は、やろうと思えば区切りがないからね。どの仕事でもそうかもしれないけれど…。
 最終的になんでここを実習先に選んだの?と聞くと、
「学校で決まっているらしいのです」
「いや、いくつか実習先の候補があったんじゃないの」
「だから、そこから選んだのです」とのこと。うーむ、ラチがあかん。
 ことばが通じにくい人であるらしいな。ま、そうではあるが、立派な先生になっておくれ。
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