カワセミ側溝から

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

世知辛い世の中にあって

2012-03-11 | 感涙記

 北米にホオジロシマアカゲラという種類のキツツキがいる。雄雌区別がつきにくいが、時々オスの頭の後ろに赤い毛が見られる。松の木に穴をあけて巣を作るが、巣穴の周りもまんべんなくつついて松ヤニだらけにしてしまう。こうすると巣穴の中の卵や雛を狙って登ってくる蛇が、松ヤニが邪魔になるのか落ちてしまうのだ。なかなか賢いやつのようである。
 このキツツキがさらに偉いのは、ツガイで子育てをするばかりか、関係のない第三者の仲間までも、一緒に餌を運んで雛を育てるのである。どういう習性でそうなのかはよく分からないけれど、ひょっとすると社会性があるのだろうか。
 別に擬人的にどうこう言いたい訳ではないのだが、素直に偉いものである。子供を社会で育てようなんてことになっても、議論の上で個人の問題として放置しがちな国とは大違い、という感じはする。
 もっともホオジロシマアカゲラは絶滅危惧種と言われており、やはりそのような奇特なことをするような生き物は、少数なのかもしれないが…。
コメント
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