実は番外というか、続き。三冊にしようとしてもれたものというか、意味合いを替えると実はこちらも真髄というか。
○辞書はジョイスフル/柳瀬尚紀著(新潮文庫)
言葉ってこんなに深いものなのか、と思わずため息が出るに違いない。そしてすこぶる面白い。もんもんと苦悩したり七転八倒する苦しみであったり、そういうものが目の前に展開していくすさまじさも含めて、時に爆笑しながら恐れ入るような不思議な感覚になるだろう。
○謎とき「罪と罰」/江川卓著(新潮選書)
本を深く読むとはどういう行為か。単に面白く読んでいて何が悪いということではないが、実はどうしても読み飛ばしている事が多いのではないか。ひとつの話に、一つの文章に、たった一行に、そしてひとつの単語に、実はこれほどの意味が込められていたとは、いったい誰が想像したということだろう。しかしながらこれも行き過ぎてやはり段々笑うしかなくなってくる訳で、所詮深読みは無理だと絶望を味わうことにもなるかもしれない。
○ら抜きの殺意/永井愛著(光文社文庫ほか)
戯曲である。いろいろ考えさせられる科白の数々。これも言葉の世界の奥深さに感嘆させられながら、しかしやっぱり爆笑せざるを得ない。これが舞台になるとそのパワーが、さらに炸裂するに違いない。言葉というものは関係性によって成り立つものでもあり、そうであるから文化というものを色濃く滲ませるものでもある。それにしても田舎暮らしの悲しさ、舞台、観てみたいですね。
ちょっと番外
○女子中学生の小さな大発見/清邦彦編著(新潮文庫)
中には??のままの観察もあるけれど、基本的に素朴にまじめに世の中のことをじっくり見ると、これだけの面白い大発見がたくさん見つかるということのようだ。もちろん最初から失敗しているものも含めて、それでいいじゃないかというおおらかさも好感が持てる。というか、これは忘れてしまった楽しい生き方そのものを教えてくれる本ではないか。本人たちが目の前に居ると気の毒になることもあるかもしれないが、素直に笑っていいと思います。
○辞書はジョイスフル/柳瀬尚紀著(新潮文庫)
言葉ってこんなに深いものなのか、と思わずため息が出るに違いない。そしてすこぶる面白い。もんもんと苦悩したり七転八倒する苦しみであったり、そういうものが目の前に展開していくすさまじさも含めて、時に爆笑しながら恐れ入るような不思議な感覚になるだろう。
○謎とき「罪と罰」/江川卓著(新潮選書)
本を深く読むとはどういう行為か。単に面白く読んでいて何が悪いということではないが、実はどうしても読み飛ばしている事が多いのではないか。ひとつの話に、一つの文章に、たった一行に、そしてひとつの単語に、実はこれほどの意味が込められていたとは、いったい誰が想像したということだろう。しかしながらこれも行き過ぎてやはり段々笑うしかなくなってくる訳で、所詮深読みは無理だと絶望を味わうことにもなるかもしれない。
○ら抜きの殺意/永井愛著(光文社文庫ほか)
戯曲である。いろいろ考えさせられる科白の数々。これも言葉の世界の奥深さに感嘆させられながら、しかしやっぱり爆笑せざるを得ない。これが舞台になるとそのパワーが、さらに炸裂するに違いない。言葉というものは関係性によって成り立つものでもあり、そうであるから文化というものを色濃く滲ませるものでもある。それにしても田舎暮らしの悲しさ、舞台、観てみたいですね。
ちょっと番外
○女子中学生の小さな大発見/清邦彦編著(新潮文庫)
中には??のままの観察もあるけれど、基本的に素朴にまじめに世の中のことをじっくり見ると、これだけの面白い大発見がたくさん見つかるということのようだ。もちろん最初から失敗しているものも含めて、それでいいじゃないかというおおらかさも好感が持てる。というか、これは忘れてしまった楽しい生き方そのものを教えてくれる本ではないか。本人たちが目の前に居ると気の毒になることもあるかもしれないが、素直に笑っていいと思います。