カワセミ側溝から

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

足跡は残したくない

2014-01-19 | 

 一人で飯を食う機会が少ないというのはあるが、確かに一人飯というのは少し悩やまないではない問題かもしれない。めんどくさいから食わないでおこうと思うこともあるし、しかし腹は減るので気になるとはいえる。
 出張中なら比較的簡単ではある。もともと一人なら普通にラーメンかそんな感じ。カウンターに座って携帯をいじればどうにでもなる。文庫本をポケットから出すのは少し勇気がいるかもしれない。
 問題は普段の飯で、しかし一人での昼飯かもしれない。僕は行ってみたい店というストックがそれなりにあるから、そういう機会に選ぶというのはある。しかしそういう場所で無い場合がある。公園がそばにあればコンビニ・サンドイッチでいいけど(散歩にもいい)、寒いから温かいものを食いたい場合もある。とにかく歩いてみて、店を物色する。
 第一に探すのは食堂系列。一人客が多そうだというのもあるし、なんとなく無難である。ふらりと入っても気を使わないような感じもいいかもしれない。女の人が少なそうなのもいい。一人なのだから余分なことは考えたくない。
 チェーン店も場合によってはいい。しかしどこでも一緒という感覚は、少し損した気分もちょっとある。無難なものを食おうというのに、ドラマが欲しいということかもしれない。
 最近は夜は居酒屋だけど、ランチもやってます、みたいな店も多くなった。残り物でやってるとは限らないが、あんがいあたりもあったりする。また、飲み屋ということもあるので、僕のような人間には比較的入りやすい。飲みはしないけど、慣れの問題だろう。
 変な話だが、ものすごく旨い必要もない気がする。いや、旨いにこしたことは無いのだが、僕はグルメじゃないし、びっくりするほど旨いのはどうかとも思う。なんとなく現地人にも愛されて、たまたまそういう場面に遭遇したというしあわせと同化が大切であって、僕自身も当然のように忘れ去られる。そういう感じに飯が食えれば最高だな、と思う。特に一人なんで、誰とも共有するものが無い。だったら消え入るような体験こそ、一人飯には必要な条件なのではなかろうか。
コメント
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