カワセミ側溝から

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

とにかく手っ取り早い即効薬   のうだま-やる気の秘密

2014-01-26 | 読書

のうだま-やる気の秘密/上大岡トメ&池谷裕二著(幻冬舎)

 基本的に漫画で解説したやる気を出す方法。分かりやすいしエキスだけきれいに抽出できているので実用的な本。普通に2,30分あれば読了可能なので、そのまま実践突入が可能な本かもしれない。そういう意味では即効性の高い薬のようなものかもしれない。
 池谷本はファンなのでたくさん持っている。時々手に取るが、基本的に焼き増しているものも多いのだが、その段階においては本人の格闘も垣間見えて面白い。まさに現役の研究者という感じだ。そういう本と比べてどうかというと、厳密には彼がほとんど書いてないことで、実は彼の考えがすんなり分かる仕組みになっているのは面白い現象かもしれない。外から見えて、さらにそれが間違いでもなく単純化するには、やはりこの漫画家の目が必要だったということなのだろう。作家としてだけでなく、編集者としての力量のある人が紹介したということが言えるだろう。
 やる気というのはどうしたら出るのかは、実は知っていた。それは過去にも池谷本読んでるし、他にもそれらしいことは何度も聞いている。しかしそれでも、やる気というものがすんなりコントロールできるのかというと、やはりそれなりに難しい。難しいがコントロールが不能かというと、これを読んだ限りでは、何とかできそうな気もする。実際にこれは朝読んで、数時間経過しているが、いろいろ済ませて時間ができた。正直言ってこれは凄いことであるように思う。即効性は僕自身が証明済みということだ。
 まあ結局は普通に考えると難しいことなんだけど、うまく騙くらかしてしまうと、あんがい脳というのは調子に乗りやすいということなんだと思う。そうなってしまうと自分としても気分が良くて、そうしてやりすぎるくらい平気になってしまう。そういう状態が習慣化するのが望ましいわけだが、もともとそれはそれなりに難しいことが分かっている。分かっているが、その難しさを逆手にとって、マンネリ化を習慣化に変化させてしまおうという目論見ができてしまうところも面白いところなのだ。
 時折検証しながら自分作りにいそしむということは必要かもしれない。薄い本だが人によっては、バイブルとして生き残る可能性も高い。お得という意味では、ずばりそのとおりの本といっていいだろう。特に年初に目標に挫折した人は、あきらめずにこれで自分を作り変えてはどうだろうか。
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