カワセミ側溝から

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

埼玉散歩・浦和(その2)

2024-07-22 | 散歩

 埼玉県庁の周りを歩いたところで、実のところ観光という感じでは無いので、そういえば今日泊まるホテルを確認しておこうと思った。で、その方角を見てみると、ひときわ高いビルが見えてきた。なんだあれがそうか、と思うとなんだかもう目的は果たした気分になり、行くのをやめるのだけれど、じゃあどこに行く当てもない。そのまま気分的には線路と並行して南側に行くことにする。
 駅に近いこともあるのだろう、人通りは多い。都心とは違うと言えば違うが、にぎやかな街である。この日は土曜日ということもあって、買い物風の人が多い。夫婦やカップルといった、いわゆる一人で歩いているわけではない感じの人たちが多いのである。自転車も時折通っていて、やはり平坦な街なのだろうと思われる。高い商業ビルが多い中、背の低い住宅もある。そうしていくつもの高層マンションがあちこちにそびえている。交通の便がいいので、通勤に便利な住環境が整っているということだろうか。
 そうして実際に鰻屋が結構あるのである。居酒屋風の店だったり、いかにもの老舗風だったり、料亭風だったりする。メニューが表示してある店の値段をちらりと見ると、3,000円から6,000円というような感じだ。うーむ、やっぱり鰻はごちそうなのである。それにしても昼飯で6,000円か……、やはり抜いておこう。
 そういうところをなんとなくぶらぶらしていたら、前方に木の茂ったところが見える。神社かなんかだろうと思って近づくと、果たしてそうで、境内なのか公園なのか、蚤の市をやっている。いたって適当な感じの人々が木の下とか簡易テントなどを張り、ゴザとかなんだかの上に骨董品や陶器、雑貨や服など、さまざまなものを並べている。高齢率が高い感じだが、それなりの客がいる。皆冷やかしているのかどうか分からないが、僕はほとんどすり抜けるだけである。話しかけられると面倒な感じもする。何しろ買う気がまったく無いのだ。
 よく見ると少し戻ったところが神社のようで、「調神社」と書いてある。なんと読むのか分からないが、「しらべ」では無かろうとは思われる。手水舎にはウサギが水を吐いており、池にはウサギがやはり水を出していた。帰りに分かったが、狛犬ではなく狛ウサギだった。そうして携帯で調べて分かったが調(つき)神社と読むそうだ。なるほど、月にはウサギがつきものだもんね。
 神社は鬱蒼として日影が多く涼しかったが、境内から出ると日差しが強い。また適当にぶらぶらしてみるが、少し駅から離れたので住宅街である。ほとんど店は無くなって、空が広くなる。しかしながら遠くの風景に山が見えない。こういうのは決定的に九州とはべつの場所だとわかる。九州で山の見えない風景なんてそうそうない。関東平野おそるべしである。ここらあたりまで武蔵野の国ってことなのだろうか。たぶんそうだろう。歴史や土地勘に疎い遠い場所だけれど、なんとなくは聞いたことがある。東京が巨大になったから周辺というとらえ方をしてしまうと、いろいろと間違ってしまう。江戸なんかよりこっちの方が古いんじゃないだろうか。知らんけど。
コメント
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