kosakuの雑念

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TOEIC高得点だけど話せない人はありうるか?

2013-04-08 11:46:42 | 日記
MONOQLO特別編集英語教材辛口ランキング50というのを買ってみた。
内容はMONOQLO本誌の英語教材についてのレビューやらのは再編集らしく、いくつか既読のものがあった。
ただ内容は全然覚えていなかったので、既視感があったというのが正しいが。

特に注目したのが、大学出版教育の「英字新聞「日経ウィークリー」活用法3」という本で、総合評価はABC評価のDランクとなっている。帯には「TOEIC SWスコアアップ」みたいなことが書かれているから、そもそもリスニング/リーディングテスト対策本でもないのにこの評価とは?という厳しめの突っ込みは野暮としても、記事の中では「政治や軍事関連などのTOEICではまず使われないジャンルの単語が数多く出てくる」とあるから、TOEICで高得点を取ることだけが目標の人にはこうした本は不要だということがよくわかる。

TOEIC高得点なのに全然話せないという人にはこれまで出会ったことがないし、都市伝説と思っているのだが、確かにこういう勉強を避けて試験に出る単語等を効率的に習得した結果の高得点者なら、こうした事態はありうると思う。

そこでTOEICに対する批判も出てくるわけだが、まだTOEICが全然認知されていない大昔に英検準1級とTOEICとTOEFL(PBT)をほぼ同時期に受けたことがあって、そのときのTOEICの点数は525点、TOEFLは490点という有様だったのだが、それでも英検準1級には合格している。確かにこれほどTOEIC低得点で英検準1級を取る人間も珍しいとは思うが、この経験から英検のほうが試験としてすぐれているとは思わない。どんな試験であっても機転を利かせて必要な得点(面接試験も含めて)をしてしまうことがあるからこんなことが起きる。

それにしてもTOEIC以外は検定料金がハイパーインフレを起こしているのに愕然としたが。

スピードラーニングのレビューは結構期待していたのに、たった1ページで、内容の詳細(例えば例文数とか)もないし、値段が高いと言われても、月々で換算したらヒアリングマラソンと同じくらいだろうからよく分からん。

かつてリピーティングマラソンという教材で勉強した経験から言えば、とにかくモトを取らなくてはという強迫観念によりこの教材をよく勉強したということしか覚えていないのだが、お金を掛けるということにはそうした効果もあるのだから、そうした点も含めて評価して欲しいところである。第一費用対効果で言えば、大学が一番やばいと思うが、あれは学歴のためだからいいのだといわれればそうかというしかない。まあその延長線上に近年のTOEIC高得点需要(?)もあるのだろうけど。

唐突に思い出したが、むかし「基本英文700選」というテキスト+カセットテープ(全5巻)で勉強したことがある。
カセットは米国人スピーカーがまず例文を読み上げ、ついで日本語訳の読み上げがあり、最後に英国人スピーカーが読み上げるという構成だった。アメリカとイギリスの両方の発音を学ぶというのはちょっと欲張りすぎの内容で、試験対策としてはオーバースペックだろう。
相当後になってから役に立ったとは言えるけど、一応の学歴なり資格なりがないとスタートラインにすら立てないという現状で、あれこれ言ってもしょうがないと思う。