たび・旅・ふたり旅―岬便り

旅したいろいろな記録や日常のあれこれを綴ります。

硫黄岳から美濃戸へ 06年1月2日

2006年01月02日 | 山歩き

赤岩の頭を下る

硫黄岳山荘を出発、下山だ!!

昨晩から風が強く窓がガタガタいっていた。朝起きたときも風は変わらず、吹雪いているようだ。また、夜中に地震があったとも。nobuは寝ていて気がつかなかったが・・・。そんな天候なので、他の人たちも予定を変更して下山の用意をしている。私たちも。「吹雪いている」ということでSさんが赤岩の頭まで同行してくれることになった(内心ホッとする)。

赤岩の頭を下ったkouichi 一歩外を出ると強風と降雪!!気温は-20~-25℃位らしいが、風が強いので体感は-30℃以上になっているのかなぁ?それに目を明けていられない。3人共まつ毛が凍っている。このときつくづくゴーグルを用意しておけばよかったと思った。

そんな中でもSさんは慣れているらしく、「この植物は○○で、~」と説明してくださる。聞いている気持ちの余裕はあまり無かったけれど、目をやると、それでもそんな環境でたくましく生きている高山植物たちに感心する。

赤岩の頭を下ったnobu 赤岩の頭まで来ると、スノーシューやカンジキを取り付けているかわうそ山岳会の人たちがいた。これから夏沢鉱泉方面へ降りていくそうだ。Sさんにここまで同行していただいた御礼を言い名残惜しいけどここでお別れ。「Sさんありがとう」。

美濃戸口へ

赤岩の頭から降りてくると風が弱まる分少し楽になった。-30℃(?)の世界は初めて体験したけれど、そこを脱出できて少しホッとする。

この後、登ってきたルートをそのまま降り、→赤岳鉱泉→美濃戸→赤岳山荘に寄る→美濃戸口バス停へ。あの極寒の地から下ってくると、この美濃戸口は暖かく感じてしまう。kouichiは着込んだままだったせいか、バス停に着いて上に着ているものを脱ぐと汗びっしょりになっていた。