こんにちは。
秋田県横手市十文字町の地産地消デリカテッセン「紅玉」の「何にも専務」です。
昨日、陸前高田の「
満福農園」さんより九重栗かぼちゃが届きました。
当店ではこの甘~いカボチャを使い、濃厚な「カボチャのムース」を作っております。
シナモンを利かせ、目にも鮮やかなミントの葉をあしらってみました。

▲濃厚な九重栗かぼちゃの甘みが活きてます!

▲店頭でも鮮やかな黄色が映えますね
「満福農園」さんとのご縁が生まれたのは3年前。
陸前高田市の中小企業の勉強会「岩手県中小企業家同友会 気仙支部」を訪れたことがきっかけでした。
支部長の田村社長が経営されている「
高田ドライビングスクール」が農業に取組まれて、同じ同友会の仲間である「
八木澤商店」さんを始めとする食品加工会社と企業連携を進めていらっしゃることを教えて頂き、私達企業の経営者が「新たな仕事」をどのように創っていくのか、大いに参考とさせて頂きました。
その後も、企業が取り組む「地域づくり」の先進事例として、田村社長に湯沢市で講演をしていただいたりするなど、陸前高田市の経営者の皆さんとは様々な形でご縁を持ち続けておりました。
…しかし昨年、東日本大震災が発生。
陸前高田は壊滅的な被害を受け、多くの尊い人命・貴重な財産が失われました。
震災後少し経過してから陸前高田を訪れ、「高田ドライビングスクール」で開催されている朝市で田村社長と再会したときのこと。

▲このときの実感「田村社長!生きてて良かった」
そのとき、社長に「自分達に何か出来ることはありませんか」と問うたら、社長の答えは一言でした。
「仕事が欲しい」
仕事があってこそ、地域での生活も、生き甲斐も、仲間と一緒の安心感もある訳です。
その仕事が全て失われてしまった陸前高田で、田村社長は何とか地域の仕事と暮らしを再生したいと奮闘されていました。
帰ってから自分達には何か出来ないか、社員と話し合いました。
先ず、取り組むことにしたのは陸前高田から農業生産物を買わせて頂くこと。
去年の夏は「
自根キュウリ」を少しではありますが購入させて頂きました。
その後「
田舎郡東北村」に参加させて頂き、再び田村社長とお会いして、今度は「満福農園」さんの生産物で商品開発をすることにしました。
その第一弾が、遠野のトマトを使ったお菓子の試作。
このお菓子は今年の夏の終わり位には完成させたいと思っております。
そして今回第二弾として、今回「カボチャのムース」を作り販売しております。

▲蒸すとカボチャの甘い香りが立ちこめます

▲素材の味を引き出すべく試作を重ねました
この「カボチャのムース」を作る為に生クリームの泡立てる固さ等も何度も試作をし、フワフワ感とカボチャの濃厚な味両方を引き立てる為に苦心しました。
試行錯誤の結果、出来たものを実用試作品として店頭にお出しし、お客様の反応をうかがったところ、非常に好評で今週からついに本格的な販売を開始致します。
何もかも失ったかに見えた陸前高田ですが、地元の皆さんの不屈の心により様々な営みが動き始め、人と人との結びつきが仕事を生み出しつつあります。
我が社も「新たな仕事創り」へ挑戦する仲間に加えて頂いたことを光栄に思い、末永く高田の人々と力を併せて頑張って参ります。
満福農園の九重栗かぼちゃでつくった「カボチャのムース」。
陸前高田の暮らされる皆様に応援の気持ちを込めて、秋田のお客様にお出し致します。
是非ご賞味下さいませ。
デリカテッセン&カフェテリア 紅玉
〒019-0509 秋田県横手市十文字町梨木字沖野66-1
TEL 0182-42-5770
E-mail:kougyoku_deli@mail.goo.ne.jp
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