人が言うところの教訓。
教訓は学ばねば身に付きません。
いや、真摯に学ばねば、身に付くどころか一過性に終わってしまいます。
「災害は忘れた頃にやって来る」のことわざの本質は「見たくない悲惨な事実を忘れたい」人間の集団心理の恐ろしさを言い表したものでもあるのです!!
ロシアが強引に進めるウクライナ侵略でも、その発生原因の本質は、ロシアの本質が帝政ロシアから全く変わっていないという「見たくない悲惨な事実」を忘れた結果、発生した現実である側面もあるのです。
この事を日米両国や両国国民は「他山の石」として肝に銘じなければなりません!!
今や、その実例は全世界でいかに多いことか。
例えば、6月27日19時28分に産経新聞 THE SANKEI NEWSが「ロシア系ハッカー犯罪集団が闇サイトに犯行声明 ニコニコ動画サイバー攻撃」の題で、我が日本のサブカルチャーの一翼であるKADOKAWAグループへのロシアのハッカー集団による攻撃を次のように伝えました。
『(前略)
出版大手KADOKAWAがサイバー攻撃を受け、動画配信サイト「ニコニコ動画」などが利用できなくなった問題で、ロシア系ハッカー犯罪集団が27日、匿名性の高い「ダークウェブ」上の闇サイトに犯行声明を出したことが分かった。
ハッカー集団は「ブラックスーツ」を名乗り、真偽は不明だが、利用者や従業員の個人情報など大量のデータを盗んだと主張。金銭を支払わないと7月1日に公開するとした。KADOKAWAは「現時点で当社としては、お答えできることはない」とコメントした。
(以下略)』
ニコニコ動画によれば、今回のサイバー攻撃は前例が無いどころか相当悪辣かつ執拗な攻撃が続いたため、サイバーがダウンさせられてしまったとか。
正に、ロシアによるウクライナ侵略でも行われた、ロシアのハッカー集団によるサイバー攻撃の極悪非道なやり方です!!
一方、サイバー攻撃対応だけでは済まない、ハード面での防衛体制の課題も。
同日06時12分に乗りものニュースがmsnにて「「地上で破壊」されるロシアの超高価ステルス機 空自も“明日は我が身”? 攻撃し放題の現状」の題で、次のように日本の防衛問題を伝えました。
『(前略)
ウクライナ軍は2024年6月9日、ロシア空軍の新鋭ステルス戦闘機スホーイSu-57を2機撃破したと発表しました。
撃破されたSu-57は、前線から約600km離れたロシア西南部アストラハン州のアフトゥビンスク飛行場に駐機されていた機体であり、少なくとも1機は完全に破壊され、もう1機は修復可能ではあるものの、一定程度の損傷を与えたとされます。攻撃に用いられた手段は明らかにされていませんが、長距離自爆型ドローンが使われたと推測されます。
(中略)
また日にちこそ不明なものの、ウクライナ軍いわく同じく6月中に前線から240km離れたモロソフスク飛行場を少なくとも70機の自爆型ドローンによって攻撃したとのことで、このときはスホーイSu-34戦闘爆撃機を、複数機(少なくとも2機)撃破したことが明らかになっています。
さらに1か月ほど前の5月15日には、ATACMS短距離弾道ミサイルでクリミアのベルベク飛行場を攻撃し、MiG-31戦闘機を2機撃破したそうで、こうして見てみるとロシア空軍の損失が続いていると言えるでしょう。
ただ、このようにロシア戦闘機が立て続けに地上で撃破されるということは、翻ると航空自衛隊にとっても他人事ではなく、日本有事の際はもっとひどい被害を受ける可能性も含んでいます。
(中略)
筆者(関 賢太郎:航空軍事評論家)が参考になると考えるのが、台湾空軍の方策です。台湾は日本とは段違いの高確率で先制攻撃を受けると考えられているため、ひとつの解になるでしょう。
まずは、戦闘機を含む作戦機を分散配置し、頻繁に移動することです。台湾空軍では緊急時に高速道路を滑走路として運用することが可能であり、戦闘機を所定の空軍基地から移動させることによって地上撃破されるリスクを下げています。
(中略)
日本には滑走路として使うことができる高速道路こそありませんが、その代わりに数千kmにわたる日本列島の各地に戦闘機の離着陸が可能な飛行場が多数あります。平時から臨時展開の訓練をしておくことで、全滅するリスクを防ぐことができます。
第2に「掩体」を増やすことです。掩体は強化コンクリート製の格納庫であり、戦闘機1機に対し1個設けることで、自爆型ドローンは完全に無力化することができます。また弾道ミサイルや巡航ミサイルであっても、貫通力に優れた「バンカーバスター」と呼ばれるものの直撃以外は防いでくれるため、ミサイル一発で複数機を破壊されることがなくなります。最悪の場合でも、1発で1機の損傷まで攻撃効率を激減させることができます。
台湾空軍の航空基地をGoogleマップなどで調べると、極めて多くの掩体が航空基地ごとに設けられ、日本とは逆に列線運用を行っていないことがわかります。
(以下略)』
我が日本の航空自衛隊の基地が何故、掩体が少ないか??
それは、米国空軍が手本だったからです。
今となっては、悪い手本だったのではないでしょうか。
世の中、大きく変化し続け、「貧者の空軍」であったはずのドローンなど各種無人機は、今やコスト対効果も高い最先端の攻撃兵器と化しました。
巡航ミサイルや戦域ミサイル等と各種ドローン兵器が組み合わせた攻撃がいかに効果があるかは、ウクライナ側の戦い方が証明しています。
サイバー攻撃対処にせよ、ドローン等による奇襲攻撃対処にせよ、日米両国どころか世界は今や「常時戦場にあり」なのです!!
日米はロシアによるウクライナ侵略の教訓を生かさねば!!
6月21日現在、ロシアによるウクライナ侵略の状況
出典:防衛省・自衛隊HP
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教訓は学ばねば身に付きません。
いや、真摯に学ばねば、身に付くどころか一過性に終わってしまいます。
「災害は忘れた頃にやって来る」のことわざの本質は「見たくない悲惨な事実を忘れたい」人間の集団心理の恐ろしさを言い表したものでもあるのです!!
ロシアが強引に進めるウクライナ侵略でも、その発生原因の本質は、ロシアの本質が帝政ロシアから全く変わっていないという「見たくない悲惨な事実」を忘れた結果、発生した現実である側面もあるのです。
この事を日米両国や両国国民は「他山の石」として肝に銘じなければなりません!!
今や、その実例は全世界でいかに多いことか。
例えば、6月27日19時28分に産経新聞 THE SANKEI NEWSが「ロシア系ハッカー犯罪集団が闇サイトに犯行声明 ニコニコ動画サイバー攻撃」の題で、我が日本のサブカルチャーの一翼であるKADOKAWAグループへのロシアのハッカー集団による攻撃を次のように伝えました。
『(前略)
出版大手KADOKAWAがサイバー攻撃を受け、動画配信サイト「ニコニコ動画」などが利用できなくなった問題で、ロシア系ハッカー犯罪集団が27日、匿名性の高い「ダークウェブ」上の闇サイトに犯行声明を出したことが分かった。
ハッカー集団は「ブラックスーツ」を名乗り、真偽は不明だが、利用者や従業員の個人情報など大量のデータを盗んだと主張。金銭を支払わないと7月1日に公開するとした。KADOKAWAは「現時点で当社としては、お答えできることはない」とコメントした。
(以下略)』
ニコニコ動画によれば、今回のサイバー攻撃は前例が無いどころか相当悪辣かつ執拗な攻撃が続いたため、サイバーがダウンさせられてしまったとか。
正に、ロシアによるウクライナ侵略でも行われた、ロシアのハッカー集団によるサイバー攻撃の極悪非道なやり方です!!
一方、サイバー攻撃対応だけでは済まない、ハード面での防衛体制の課題も。
同日06時12分に乗りものニュースがmsnにて「「地上で破壊」されるロシアの超高価ステルス機 空自も“明日は我が身”? 攻撃し放題の現状」の題で、次のように日本の防衛問題を伝えました。
『(前略)
ウクライナ軍は2024年6月9日、ロシア空軍の新鋭ステルス戦闘機スホーイSu-57を2機撃破したと発表しました。
撃破されたSu-57は、前線から約600km離れたロシア西南部アストラハン州のアフトゥビンスク飛行場に駐機されていた機体であり、少なくとも1機は完全に破壊され、もう1機は修復可能ではあるものの、一定程度の損傷を与えたとされます。攻撃に用いられた手段は明らかにされていませんが、長距離自爆型ドローンが使われたと推測されます。
(中略)
また日にちこそ不明なものの、ウクライナ軍いわく同じく6月中に前線から240km離れたモロソフスク飛行場を少なくとも70機の自爆型ドローンによって攻撃したとのことで、このときはスホーイSu-34戦闘爆撃機を、複数機(少なくとも2機)撃破したことが明らかになっています。
さらに1か月ほど前の5月15日には、ATACMS短距離弾道ミサイルでクリミアのベルベク飛行場を攻撃し、MiG-31戦闘機を2機撃破したそうで、こうして見てみるとロシア空軍の損失が続いていると言えるでしょう。
ただ、このようにロシア戦闘機が立て続けに地上で撃破されるということは、翻ると航空自衛隊にとっても他人事ではなく、日本有事の際はもっとひどい被害を受ける可能性も含んでいます。
(中略)
筆者(関 賢太郎:航空軍事評論家)が参考になると考えるのが、台湾空軍の方策です。台湾は日本とは段違いの高確率で先制攻撃を受けると考えられているため、ひとつの解になるでしょう。
まずは、戦闘機を含む作戦機を分散配置し、頻繁に移動することです。台湾空軍では緊急時に高速道路を滑走路として運用することが可能であり、戦闘機を所定の空軍基地から移動させることによって地上撃破されるリスクを下げています。
(中略)
日本には滑走路として使うことができる高速道路こそありませんが、その代わりに数千kmにわたる日本列島の各地に戦闘機の離着陸が可能な飛行場が多数あります。平時から臨時展開の訓練をしておくことで、全滅するリスクを防ぐことができます。
第2に「掩体」を増やすことです。掩体は強化コンクリート製の格納庫であり、戦闘機1機に対し1個設けることで、自爆型ドローンは完全に無力化することができます。また弾道ミサイルや巡航ミサイルであっても、貫通力に優れた「バンカーバスター」と呼ばれるものの直撃以外は防いでくれるため、ミサイル一発で複数機を破壊されることがなくなります。最悪の場合でも、1発で1機の損傷まで攻撃効率を激減させることができます。
台湾空軍の航空基地をGoogleマップなどで調べると、極めて多くの掩体が航空基地ごとに設けられ、日本とは逆に列線運用を行っていないことがわかります。
(以下略)』
我が日本の航空自衛隊の基地が何故、掩体が少ないか??
それは、米国空軍が手本だったからです。
今となっては、悪い手本だったのではないでしょうか。
世の中、大きく変化し続け、「貧者の空軍」であったはずのドローンなど各種無人機は、今やコスト対効果も高い最先端の攻撃兵器と化しました。
巡航ミサイルや戦域ミサイル等と各種ドローン兵器が組み合わせた攻撃がいかに効果があるかは、ウクライナ側の戦い方が証明しています。
サイバー攻撃対処にせよ、ドローン等による奇襲攻撃対処にせよ、日米両国どころか世界は今や「常時戦場にあり」なのです!!
日米はロシアによるウクライナ侵略の教訓を生かさねば!!
6月21日現在、ロシアによるウクライナ侵略の状況
出典:防衛省・自衛隊HP
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