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海上保安庁の特殊部隊SSTが小笠原諸島海域に極秘出動していた 特殊部隊とその運用とは?

2014-11-14 00:01:07 | 報道/ニュース
11月12日に週刊文春が伝えたところでは、小笠原諸島周辺の日本領海でサンゴを密漁する中国漁船に対し、海上保安庁の特殊警備隊SSTが出動していたことが、「週刊文春」の取材で明らかになった。

記事によると、10月5日早朝に命令を受けたSSTは、大阪基地からヘリコプターで緊急出動。小笠原諸島近海で警備中だった大型巡視船「しきしま」に着艦し、短時間のブリーフィングを受けた後、再度ヘリコプターで出動。密漁を行う中国漁船の真上からロープを伝って降下すると、軽機関拳銃を構えて船内に突入、包丁やモリなどで激しく抵抗する中国漁民を制圧し、横須賀へ連行した。
1996年に創設されたSSTは、海上保安庁内でも極秘扱いの特殊部隊であり、部隊の編成や装備、隊員の氏名などは一切が非公開。今回の緊急出動についても、海上保安庁からは公表されていない。
今般のSST出動に関する「週刊文春」の取材に対し、海上保安庁広報室は、「具体的な運用にかかわることについては回答を差し控えさせて頂いております」とした。

特殊部隊とその運用とは?

まず、SSTは海上保安庁が「関西国際空港の警備のため」の名目で創設された。それまでもその手の部隊は「零中隊」などの名目で存在していた。
ドラマ化、映画化され注目された、救難救助を主目的にする部隊、いわゆる「海猿」も広い意味では海軍のフロッグマン部隊、つまり特殊部隊である。
特殊部隊は大きく分けて「警察系」と「軍隊系」の2種類が存在する。
警察系は犯人の逮捕が目的だが、軍隊系はテロリストなどの射殺や組織や戦闘力の殲滅を目的とている。ハイジャックに対応する部隊は一般的には警察系の特殊部隊が対応する。
尚、諜報活動系の「特殊部隊」も存在するが、それらの部隊は「軍隊系」に属するのが一般的だ。

日本では特殊部隊の名称が付く部隊は、海上保安庁のSST、警視庁などのSAT、防衛省・自衛隊では特殊作戦群やSBUが有名だ。その他にも、例えば陸自の冬季戦訓練部隊や各地のレンジャー部隊、海自や空自のフロッグマン部隊や救難救助部隊などがある。
世界的には、米軍のグリーンベレー、デルタフォースやSEALS、ロシアの非正規戦部隊ツベツナズ、イギリスのSASやSBSなどの有名な特殊部隊がある。

次に特殊部隊の運用ではあるが、文字通り「特殊な部隊」であるので、秘匿性が非常に高いこと、人員、装備や編成、運用、活動実績などが極秘にされる。
部隊員の家族ですら、守秘義務を負わせられる。
有名な例では、米軍のデルタフォースでは、部隊の事を聞かれたら「それはデルタ航空の事でしょう」と、とぼける事、などの欺瞞や偽装を行う。もっとも、デルタ航空は創業期からして軍隊とは深い縁があるのだが。

特殊部隊員は身体能力や戦闘能力が高いことだけではなく、語学や地域の特性、多くの特技などの深い教養も身につけなければならない。
警察系特殊部隊では法律や運用、市民らへの対応などの面でもしっかりと学習しなければならない。あくまでも犯人逮捕が最優先であるからだ。
一方、軍隊系特殊部隊では、自国の兵器だけではなく各国の兵器や、入手できる武器や薬剤などを使用した各種訓練、サバイバル訓練など、生き残り、目的や任務を達成するための訓練が重視される。

特殊部隊の目的や政治などとの関わりについては、ご希望などを踏まえて次の機会に述べたい。

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