結婚式

　今日は雪が降るといわれた寒い寒い朝だった。女房方の姪の結婚式である。

花嫁のお母さんは一ヶ月前脳梗塞で倒れた。血管三本とペースメーカーの

取り付けで一命をとりとめる。病院始まって以来の奇蹟で、待ちに待った今日の

娘の結婚式に車椅子で出席した。映画を見ている様な結婚式になるかもしれないと

思っていた。バリアフリーの結婚式場だった。夫婦ともどもネットで探した式場

車椅子にやさしい。若い二人は職場結婚で職場の上司さんによれば、二人ともリー

ダー的存在であるがゆえに二人の愛の進行を知らなかったとの由。今時、職場結婚

は難しいと思われがちだが７年間の付き合い方に感心させられた。結婚しても当分

新婚旅行はしない、お母さんが心配で姪は新居へ行かず当分はそのままだ。いまど

きの若い人はやさしいのだ、車椅子は当たり前でヘルパーさんまでつけて出席させ

るすばらしいはからいで感激した。主役はもちろん花嫁、花婿だがバージン・ロー

ドを歩く父親の気持ちをきずかうように、お年寄りを表舞台に出す演出にほろり。