シロはシャムネコ、胃腸が弱く缶詰めが大好き。性格もデリケートで気が
小さいようだ。でもこのごろ、外へ出たがり戸をあけるのが上手である。クロ
は声を上げて食事・外出をねだるが、シロはニャンとも言わない。クロがいな
くなり、寂しくなるとニャーニャー言う。食事・外出など日常生活は、クロが
リーダーシップを発揮しているようだ。兄弟愛なのだろうか?「ねこのきもち」
なる雑誌で調べてみるが人間とねことの関係の中での兄弟愛の説明であり、
ねこ社会の中での兄弟愛の具体例がない。すると僕の説が正しいかもしれ
ない。このごろ朝、天気の日は玄関を開けてやる。急いでクロがでるコンク
リートの上でごろりと横になり愛想をとる、続いてシロが出る地面を這うよ
うに用心深く外出30分から一時間は外を体験する。その間、時々庭にいる
ことを確認する。シロの臆病さが脱走を防いでいる気がする。今日もシロと
呼ぶと真っ先に玄関の戸へ戻ってきた。戸が開いてないと戻ってしまう今日
は戸をあけて呼んだのでそのまま家の中へ、シロが戻れば大丈夫だ。クロは
雌ねこに持てない、いつか必ず帰って来る。シロは気になるのかニャーニャー
なくと我々の目が届く前庭に現われるクロ、缶詰めの缶を開けると臭いに誘
われて部屋の中へ、めずらしく今日は雌ねこまで現われたが雌ねこは部屋の
中へ入らない。食べた後シロはクロの体の臭いを嗅ぐ、そして舐めるのだ。
雌ねこノラの病気をもらうかもしれないからね?と言っているようで、シロ
もクロもそしてヒロもこれでいいのだ、これが本当の兄弟愛?なんて納得す
る。これが人間社会でも経験のない一人っ子のヒロが思う学説です。