今年も、良い匂いがするゴウヤの花が咲いたと思ったら、いつの間にかニガ
ウリになっていた。あんなに甘酸っぱい香りから、そうぞうもつかない苦い瓜
になるなんて、花の香りと葉が生い茂り、日影をつくってくれるだけで満足。
家の猫は、朝早くから窓を開けろ、玄関の戸を明けろと喧しい。耐え切れなく
なり新聞を取り入れると同時に脱走する。今日は目の前のゴウヤがつくる日影
で遊んでいる安心して新聞を読んでいると女房の叫び声、クロが小さい蛇と
トカゲをかまっているという。そのうち蛇は草むらへ逃げた。トカゲは尻尾を
切られ我々に、わざわざ部屋の中まで運んできてみせにきた。ねこはむかし
ねずみを捕らえ人間に見せに来るものだと聞いていたが、蛇やトカゲをなんて
僕も気味悪くなった。部屋に戻ってきたクロ、シロをみると平然としている。
ビビッているのは、へび年のヒロだけだろうか?