川にはあゆが戻り、毎朝の散歩でカワセミを見かけるようになった。
久しぶりに一眼レフを持ち出し、素早い動きのカワセミを狙うがとても
撮れない、カワセミと判断するまで時間がかかる、シャッターまで押す
に至らない。まだ青葉の残る両岸の桜の木を避け、川面すれすれに飛ぶ
カワセミ、写真の小魚狙って飛んで行く。もちろん少しは追いかけるが
後の祭りである。桜の木に止まる様子も、岸のコンクリートに止まる
様子もない。まだ腹がすいていないかもしれない。
桜の木に止まっても、よる年波には勝てず、色づく葉と保護色の鳥で
ある。見分けるのに時間がかかるだろう、カメラを構える動作も緩慢に
なる。多々困難を乗り越え自分の気に入った写真を撮りたいものである。
今日は、三度のシャッターチャンスを逃した帰路、川辺の土管からも
もう一匹、小魚を狙うハンターが待ち伏せていた。