輝くような功績、輝くような恋愛、人に自慢できるような生き方を
したわけでもない。他人にお世話をかけ、家族にも心配をかけてきた
人生。これからも最後まで迷惑をかけるような人生。
特別な知識があるわけでもない。ただ美しい自然や物をみて、美しいと
思う気持ち、人と接して優しいと思う気持ち、感動する気持ちがあった
ことが、生きる源であることが判り、幸せだったというだけのこと。
サラリーマン時代は、お金がすべて、お金さえあれば一生幸せと思って
いた。歳をとるにつれそれだけでは満足できない。
優しさ、心が必要なのだ。しかし心売って働いたサラリーマン時代?
その「こころ」を取り戻すには、遅すぎる歳になったのだ。
健康な体にしか、健全な優しい「こころ」は宿らないだろうから。
だからいつまで経っても、心の底から「ボランティア」と言うことば
に抵抗感を感ずる。まだ何かの報酬を期待している自分が居る。
逆に言えば何か期待しているから、生きられるかもしれない?