「 下総小金原」 (千葉県松戸市)
小金原は、現在の柏、松戸、鎌ケ谷、船橋、習志野等に広がっていた原野で、江戸幕府直轄の馬の放牧場があった。広大な原野に放し飼いの馬が群れ遊ぶ風景は江戸近郊では珍しかったので、数々の紀行文に記され、絵にも描かれている。ゆるやかな起伏がどこまでも遮るものなく続く小金原。地面すれすれの視点で、地平線から顔を出す富士を見る。近接拡大した馬と、大小の松、起伏の陰に赤い花を置くことで遠近感を表出している。
春日井市在住、1935年私的な挿絵等に全て自由にご使用ください。
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