「深川万年橋下」
深川万年橋は深川を東西に貫く掘割小名木川が隅田川に合流する河口にある。江戸川河口の浦安で取れた塩や、その周辺の畑でとれた野菜を江戸に運ぶ役目を果たしていた。太鼓橋の下からのぞいた富士と、橋の下を行きかう船、そしてのんびりと釣り糸を垂らす男、こうした組み合わせが、なんともいえないのんびりとした雰囲気を出している。眼に見えたとおりに描くのではなく、描きたいように対象を組み合わせる。これが北斎の基本的な姿勢だった様だ。
春日井市在住、1935年私的な挿絵等に全て自由にご使用ください。
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