「御岳宿」
障子には「きちん宿 みたけじゆく」とあり、御嶽山の御神灯を軒に吊るしている。木賃宿は自炊をして木賃すなわち燃料代だけで泊まれる所との意で、普通の宿屋より安く泊まれた。大きな茶釜をかけた囲炉裏をかこんでいるが、笈摺姿の女巡礼も見える。御嶽山は富士山や白山などと並び古くから信仰の対象とされ、北は野麦峠を経て乗鞍岳に、西の裾野は高山盆地まで延び、日本三大美林に数えられ、藩政時代には特に林政に力が入れられた処である。
春日井市在住、1935年私的な挿絵等に全て自由にご使用ください。
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