「川口のわたし善光寺」
名所江戸百景のなかでも最北にあたる、現在の埼玉県川口市を流れる荒川の渡しを描く。江戸市中を流れる隅田川は、鐘ヶ淵より上流は荒川と呼ばれた。荒川の水源は秩父にあり、川面には秩父から江戸に輸送する木材を筏に仕立てたものが多く浮かんでいる。対岸の屋根の赤い建物は、建久6年(1195年)に信濃の定額山善光寺を勧請した川口の平等山阿弥陀院善光寺で、開帳は約17年に一度で、江戸近郊ということもあり、開帳時には多くの参拝者が訪れた。
春日井市在住、1935年私的な挿絵等に全て自由にご使用ください。
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