今年の春は寒暖差が激しくて、開花少し前の気温に敏感らしいサクラは関東では早かったのにその後の寒さで東北では遅れ気味とか、軽井沢でも5月上旬は寒い日が続いていて樹木も草花も例年よりも遅れ気味みたい。今回の滞在中に蕾が咲くかと見守っていたのに咲き始めてくれたのは少なくて、ずぅっと蕾のままだったのが多いようで、むしろ4月で花が終わるはずなのにまだ名残りの花が見られるなんて珍しいことも、そんな山荘の庭の状況を二回に分けて。冒頭写真ではいくつかの山野草が枯葉の中で小さく緑に写っている。
まずは4月に花が盛りだったはずの山野草でも遅れ気味だったらしい株にはまだ花が残っていて、それらは福寿草が一輪だけだったが玉咲サクラソウにはまだいくつかの花が、カタクリは最後の一株だけがまだ見頃状態、この時期まで花が見られるというのは初めてのことだ。
福寿草に最後の一輪が
玉咲サクラソウの玉は崩れたが
カタクリ
山野草ではこの時期は落葉樹の下でも日当たりがいい場所のヒトリシズカだけが沢山の株を集中して花を咲かせ、やや奥まった別の場所にあるものは土から芽吹こうと努力の最中というところらしい。横浜の庭にはここから株分けしたものを植えているが、もう花はとっくに終わっていて立派な葉を茂らせている。どちらでも株が毎年増えてきているから、両方でこれ以上増えてきたら野山に帰してやろうかな。
ヒトリシズカ
滞在中に何とか一部の株だけが咲き始めてくれたのが日本サクラソウ、ヤエザキイチゲ、ニリンソウ、キバナイカリソウで、こちらに来た時から一週間以上も蕾のままで今か今かとヤキモキしていたのだが、横浜に帰る直前に何とか早い株だけに花が。日本サクラソウなどは株が増えて各所に葉が出てきているがまだ小さくて当分は咲かない様子、同じ仲間の玉咲サクラソウに比べるとかなり遅いのは何故だろう。ヤエザキイチゲだけは昨年よりも早いみたいだが、ニリンソウは昨年並みぐらいか。キバナイカリソウはヒトリシズカとは逆に横浜からこちらに株分け移植したものだがこの仲間の中では一番早くて、赤や白花のものはまだ蕾も見られない、これらは日当たりの具合は同じに思えるのにね。
日本サクラソウ
ヤエザキイチゲは一週間間隔の状況を写したもの
ニリンソウ
キバナイカリソウ
今回の滞在中にとうとう蕾のままで咲いてくれなかったのがシラネアオイ、ユキザサ、シュンラン、オダマキで、特に数年前に地植えしたシュンランは今年初めて花が咲くらしいのに見られないのが残念。そのほかのものは早ければゴールデンウイークに咲くことがあるけれど、通常はそのあとということが多いからこの数日の寒さでは蕾が固まってしまったかもね。
シラネアオイ
ユキザサ
今年初めて蕾が出てきたシュンラン
青と白花のオダマキ