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少し前の新聞の催し案内欄でCCJ(クラフト・センター・ジャパン)主催のクラフト見本市2012があるという記事を見て、その会場が重要文化財の自由学園明日館(冒頭写真は正面からのものだが両翼は画面に入らなかった)で無料だというので、この建物を一度は見たかったのでいい機会だと僕一人で出掛けてきた。
この建物は今は犬山の明治村に一部を移築保存したことで知られる旧帝国ホテルの設計者フランク・ロイド・ライトとその弟子の遠藤新の共同設計になるもので、1921年に旧帝国ホテルに先駆けて完成した木造ながら雰囲気は似た造りの建物、関東大震災や太平洋戦争を免れて1997年に重要文化財に指定され、十数年前に全面的に保存修理工事で甦ったものである。その中央部分が今回の展示スペースとなっていて、ABCDEの5室に60組の作り手のクラフトを並べて作者との交流も図ろうという企画ということだ。
建物は前面に芝生広場を設けて両翼を広げるような配置で全体は安定感があり、各部分にも意匠を凝らしていかにも大正の良き時代の建築だと、よくぞ東京大空襲の戦火に合わずに済んでもう90年の寿命を永らえて、今でもこうして使われているということに設計、施工、維持のすべてで一流の努力があったのだということを知ることができる。この向かい側にある講堂も含めて重要文化財で、この日はこちらも見学できるようになっていたが、クラフト展から流れてくる人はほとんどいなかったみたい。一方明日館の左手奥には自由学園工芸研究所のショップがあって、こちらには皆さん立寄っていたようだ。しかし本館の校舎は重層した雰囲気がある空間で、こういう所で教育されたら良き精神が育まれるでしょうな。教会や社寺建築はこれをもっとおどろおどろしくしていて、書院造はこれより単純化した建築というところでしょうかね、実にいいバランスに造られたものだと感心した。
講堂棟
工芸研究所MJショップ
食堂用の椅子だったのがいい感じ
クラフト見本市はかなりの人が見に来ていて、平日だから女性客が多いのは予想通り、熱心に作り手と話し込んだりと、こういう催しはそれがいいところだとは思うけれど、展示スペースの前を占領して長々とやられるのもちょっとねぇ、各自の展示スペースが狭くて隣り合わせに続くからなおさらで。出展者はそれぞれが自慢できるものを並べてといるんだろうけど全体的にコストパフォマンスではどうかな、見ていてもドンドン売れているようには見えなかったものね、でもこういうのが飛ぶように売れたら驚きものだから無理もないか。どちらかというと伝統工芸品をよりモダンにという感じの作品が選ばれているようで、どういう選考基準があって60組が選ばれたのかな。一時間半ばかりで2周して見て回ったが買うものも無く切り上げた。
案内パンフレット
一番広い食堂での展示
展示の様子
部屋の壁側にも展示が
昼は池袋なら中国東北家郷料理の看板を掲げる永利という店に、こちらはもうずいぶん前に食べてコストパフォーマンスが高いと嬉しくなってしまったことがある中華屋。昼時後半に入店したがやや変な場所にあるのと広い店内だから席の半分ほどの客入りであった、それと寒い日でサラリーマンも近間で済ましているんだと思う。ここの特筆ものは平日の日替ランチでこれが550円という安さというのが実にご立派。この日のメインは豆腐とエビの炒めで、小皿、スープ、漬物、デザートが付いていて、ご飯は小どんぶりでボリュームも十分。味だって塩味にニンニクが利いたメインにはエビも沢山入っていて手抜きなし、小皿の大根と牛肉煮は八角風味がいい、デザートの杏仁豆腐はチョッピリだったけどジッカリした味で女性ならこれを別注文するかもしれないというもの。これは横浜中華街よりも凄いことになってきているかもしれないね。
永利は半地下に
店の前のランチメニュー
日替ランチ
この辺りは中国からやってきた人達が開いたという中華料理店が多くなってきて、アチコチに点在しつつ集積しつつあり、横浜中華街のように一ヶ所集中して観光化していない分だけ安さで頑張っているみたい。中でも中国東北料理が多いようだが、駅までの道筋には平日の昼時には500円代のランチメニューをいくつも見掛けた。東横線が地下鉄で池袋までもうじき直通となるというから、横浜中華街にとって侮れない存在になるかもしれないぞ。永利には本来のメニューには魅力的なものが多くて、大勢でいくつか注文して老酒で宴会というようなのをやりたいですな。食放題や飲み放題というのもやっているから大勢向き、東横線から直通になったら僕もこちらのほうがということになるかもね。
そんなこんなで帰ってきて万歩計を見たら11000歩を越えていて、これなら昼は食べ過ぎとは言わせないぞ。
<話は変って>
昨夜の五輪予選の日本はだらしなかったねぇ、おかげで遅くまで飲みながら見ちゃったのとケッタくそ悪いのとで血圧などのボルテージが上がったからか、今朝は寝起きが辛かった。日本はとにかく動きが少なくて、こんなでは五輪に出られても勝てそうもないとみたが、日本もオーバーエイジ枠を考えたらどうだろうか。一番は中盤で球を受けてキープして組立てができる中心になる選手がいないこと、次はパスの出し方で出し手も受け手も走りながら前でということが出来ていないこと、パス以外ではドリブルで仕掛ける人がいないこと、さらにフリースローでは自ボールだから有利と思っているのかスローを受ける選手が少なくて逆に困っている場面が多いことなどなど、A代表との差が大き過ぎる。シュートチャンスが少ないとか枠にいかないというのは根本問題だが、逆に数打ちゃ当たるじゃないけれど誰かに当たって入ったり跳ね返ったのを決めたりということもあるから、まずゴール目がけて蹴らなくては始まらないと自覚しないと。それで最初の1点でオウンゴールみたいになっちゃった大迫は、攻めているいい場面でもファールをよく取られていたのは何故だろう、もっといい意味でズルクならないと。それとキーパーは1点目のはボールを弾き出せばよかったのに掴もうとしたから間に合わなかったし、2点目も飛び上がるタイミングのミスという面もあったと思う。