ちょいボケじじいの旅・酒・エーとそれとね

毎晩酒を愛で古き日本と温泉を愛す、少し物忘れも出始めた爺が、旅日記やコレクション自慢などと、時々の興味のままを綴る。

混雑の5月連休に法師温泉に一泊

2008-05-09 17:14:57 | 旅日記

 夜11時に出迎えた新横浜を出発、第三京浜から環八まではスムースだったんだけれど、関越に乗れば川越手前から何箇所か渋滞ノロノロで花園IC過ぎまではすごい車の量に、皆さん同じように明日の超渋滞を避けようとしているんでしょうねぇ。しかし不思議なことにその先はスイスイとなって、他の車はどこに消えちゃったんだろう。予定より1時間かかって2時半に軽井沢に到着で、ワインを2、3杯飲んで寝てしまう。

 翌朝は8時に起きて朝食代わりに旧軽のフランスベーカリーでパンでも買っていこうかと9時に出てみれば、軽井沢ICからプリンス通に向う道はビッシリと車の列の渋滞に、急遽予定変更で押立茶房のモーニングを食べて10時に目的地に出発。長野道の逆方向はスムースながら下り車線は軽井沢方面に向う車がいっぱい、甘楽SA付近は一時ストップ状態、やはり藤岡ジャンクションあたりまでは相当な渋滞でしょうな。こちらは関越に入って渋川IC付近で少し詰まったものの比較的に流れて11時半にはびーどろパークに到着、さすがに連休で駐車場は通常使っていない空地の隣地にも一杯となっていた。一回りして少しばかりお買物、我々は何回も来ているので工場見学も昼休みに入るしで切りあげ、一度は大衆演劇を見てみたいという我がオバちゃん二人の要望で猿ヶ京温泉まんてん星の湯に併設の三国館に向う。ここの温泉は入浴料650円、演劇は見料1500円、それが両方セットにすると1600円だとか、開演は午後1時半というので、満員にならないかを受付で訊けばまず大丈夫、ガラガラかもなんていう返事に拍子抜け、それじゃぁ昼飯は遅い朝食だったし夜は多いだろうしで止めてしまって、ひとっ風呂だけ浴びてから演劇見物するかということに。今日の宿の長寿館の唯一の難点は洗髪のシャワー施設が無いことなのでここで洗っておくように義妹夫婦に言っておく。ここの風呂は内湯にぬる湯があることと赤谷湖を眼下にその先の谷あい迄を一望できる露天風呂があることで、夜には満天の星が眺められるので名付けられたのでしょうな。レストランもあるからお年寄りなら芝居見物しながら1日中ノンビリと過ごすのもいいでしょう。開演直前に三国館に入場すれば半分強の入場客、本日は中村鷹丸座長のよろづ屋一座にやまびこ座や南座なるものが応援出演していつもより長時間公演となっていて、全三部構成で第一部は口上、二部は吉良の仁吉のさわり、そして三部はこれが中心で一番長い歌謡ショーだそうだ。派手なメイキャップの芸人の演技で笑っちゃったのは、男役より女形を演じる役者の方がみんな大きくてイカツイのだが、これは敢えてそうして面白く見せているのかねぇ。二部まではサラッと終って三部の歌謡ショーとなり、それぞれが吹き込んだと思われる歌のテープに合わせての踊りを三座の総勢10人ほどが次から次と演じると、贔屓芸人の舞台のタイミングをうまく見計らって、おひねりならぬ現金を着物襟に止めたりプレゼントを渡したりと、中年からいい歳のオバさんはまだよいとして、変な小柄の爺さんまでいたのにはやや唖然となってしまう。最初に女性が1万円札5枚を襟にこれ見よがしにと止めたのでこれはサクラかと思ったんだけど、どうもそうではないらしくその女性は食い入るように舞台の踊りを見ていた。結局のところその女性は後の彼の出番では10万円をまた止めていたのにはビックリ、本当にこれアリなのというのが正直な感想。踊りは南座の若い女座長がダイナミックだったけれど、やはりオバさん達は女性芸人にはおひねりは出さないようですね。我がオバさん二人、初めて見る舞台を面白がって1500円は安いと言っておりましたが、おひねりなど出さないでホッとしましたよ。4時少し過ぎに終演してロビーに出てくれば、お土産グッズを手に芸人達が勢揃い、舞台でイカツク大きく見えた役者でもかなり小柄で、みんながどうして小さいのかとこれにもまたビックリでした。僕が幼稚園ぐらいだったから60年弱前の戦後が残る時代、父に連れていってもらった田舎のお宮さんの祭礼には田舎芝居や狂言が演じられたのをかすかに覚えているのだが、あのころのお芝居は境内の仮設舞台で装置もなにも貧弱素朴なドタバタ芝居だったように記憶するのだが、あの時代の劇団がこういう形で続いているのだろうか。それにしても今は舞台がちゃんとしているからか、ハデな感じになっていましたね。

 長寿館には4時半に到着、さすがに連休で駐車場は満車状態にこれは満室でしょう。通された川を渡った棟の二間続きの部屋は、洗面とウォシュレットを廊下の半分にあとから設置したのが分かり、古い佇まいにこういう改修をしっかりしているのが立派。なんでも二岐温泉大丸あすなろ荘主人の初代に代わって秘湯を守る会の二代目会長になったとか。今回もぬるい湯にジックリと浸かり結構結構、さすがに宿泊客は多いのですが大きな浴槽はそんなには混雑している感じがしない。でも女房の話では夜の法師の湯の女性入浴タイムはかなりの混雑だったとか。冬場の空いているときとは違って混浴時間の法師の湯には勇敢な女性は現れませんでしたが、早朝にお婆さん一人が前をタオルで隠しお邪魔しますと入ってきて、目の前にお爺さんがいるのにびっくりしてここは女風呂じゃないんですかと、混浴ですの返事にあらまぁいやだねぇと背を向け尻を見せて女性着替え室に戻っていったのには思わず笑っちゃいましたが。食事は格安キャンペーンのこの前3月と同じメニューらしい、正規料金ではそれに前菜と茶碗蒸しが加わっただけなのに腹の方はかなりの満腹感で飯はもういりません、ああ旨かったとイチゴでオシマイ。食後や翌朝も4人は風呂、風呂、風呂で、いつもはのぼせるから長く入れないと言っていた義妹もこの温泉は雰囲気といい湯温といい今迄で一番と結構長湯していたらしい。義弟はややリウマチの気があり硫酸塩のここの湯は効き目があるはずで、柔らかくて優しい湯で指の動きもよくなったとか、気に入ってもらって良かったね。 

 朝食も前回同様、で昨夜の敵討ちとばかり御飯2杯たっぷりと食べてまたまた腹一杯。4日も好天で日差しが暑いぐらいの陽気になるらしく、早朝の川にかかる渡り廊下は開け放たれて風が通って気持ちが良い。宿を取囲む山々は新緑が色とりどりのパッチワークで美しく、やはりこの季節は素晴しいですねぇ。お勘定を済ませて周辺を少しばかり散策し、湧水も汲んで駐車場に行くと、午前午後2便ずつという猿ヶ京までの町営バスの第一便が来ていて、ここからの乗客は若いカップル1組のみが乗り込み、手を振る宿の仲居さん達に見送られていた。こういう雰囲気がある宿にはなんとも小型で素朴なバスも微笑ましいものですね。 たくみの里には20分ほどで到着、豊楽館前の駐車場は満車となっていて回された保育園裏の須川小学校の空地を利用した駐車場も既にかなりの車が入っている。こんなのは初めて、貸し自転車が無くならないうちにと急いで豊楽館隣接の農産物直売所の申込場所に向えば、幸いにまだ借りられたけれどあと1時間もしないうちに自転車はなくなりそうな気配。里内はよっぽど離れた場所の匠の家までは足を伸ばさなかったけれど、久しぶりにかなりの家々を覗いて回ってみた。村の募集を受けて居ついた店以外にもかなりの数の個人で建てた工芸店などができていて、案内マップをみればそれが分かるようになっています。元々の応募店は工芸体験が出来ることが売りで参加型観光施設、さすがにこの日は大勢の子供連れが藍染、紙漉き、サンドブラストなどと遊び学んでおりましたです。昼は僕はもう食べ過ぎだとコーヒーだけに、連れ達もこんにゃく田楽と低カロリーで済まし、自転車を返した農産物直売所と駐車場への道端で軽井沢に植えようとあまりにも安い山野草、チゴユリ、ユキザサ、ニリンソウ、ジュウニヒトエ、マイヅルソウ、ヤマブキソウの6種類を買込んでから義妹夫婦を上毛高原駅まで送り、あとは前橋経由でゆっくりと南軽井沢に戻る。 

 5日は朝から曇り空で午後からあいにくの雨、買い込んだ山野草を植え込み、しょぼつく天気模様の中を頑張って、にっくき雑草採りに精を出して過す。今年初めて我が庭のシラネアオイが二輪ばかりの花をつけたのを見た、もうここに植えて10年近くなるんだけれど毎年この時期には葉っぱだけだったのだが、今年は早かったのか遅かったのか。これは正直に嬉しい。昼は御代田に出て食事と晩飯用惣菜を買込んで帰り、またまた雑草採り。この季節でもこういう天気具合だと夜には暖房が少しばかり必要で、翌朝は霜注意報が出ていて最低気温は3℃の予報。こうなれば夕食時にはしっかりと飲んで体の中から暖めて熟睡。

  6日は午前中なら込まないという予想で8時半に出発し、一般道で松井田の農産物直売所に立寄り、ウドやタラの芽などの山菜のほか横浜の玄関前の鉢植えの入替え用にとダンボール箱一杯に花の苗を買い、高速ではららん藤岡でも花苗や群馬むぎ豚など買込んで、やや車は多いものの順調な走りで11時には練馬ICを降りる。ちょうど昼にかかるからと高井戸の洋食屋EATにてややボリュームのある食事をして我家に帰れば午後1時そこそこ、喜ぶ愛犬に迎えられヤレヤレ、本音はもう少しゆっくりとしてきたかったのですがねぇ。


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