お遊びや私事などですが旅行から帰ってきて、またもや軽井沢に行くまでの一週間は忙しく動いていて、今日のお墓参りでひと段落、明日からしばらくは軽井沢の山荘での生活に入ります、ちょっとばかり台風16号は心配ですが。一連のお遊びでは丸一日は陶芸に、夏休みがあったから二か月ぶりで、その間に焼きあがっていたものが冒頭写真、全て手捻りでロクロでは出ない味わいを狙ったものです。
紐づくりしたものをロクロで仕上げるぐらいなら出来るが、いきなり直にロクロでというよな腕は無いこともあって、それなら手捻りの方が手づくりのアジが大きく出るし、同じように作ってもいろいろ思わぬ変化が避けられないというか逆にそれが面白くもあって。商売なら大量にロクロでとなるのに対して、これは素人の特権でもあると僕は手捻り徹しているのです。
冒頭写真の一番奥の棒状のものは箸置き兼カトラリーレスト、これはもっと前に焼きあがったもので釉薬が薄くて色の出が悪かったものを、再度織部の釉がけして二度焼したもの。
次は薬味入れ兼ぐい吞にと、全体に黒マット釉をずぶ掛けてから掻き落とし模様を入れて、模様には透明釉を筆塗りしたもの。敢えていい加減な模様に見えるようにと、素人芸なのでこういう方がいいんじゃないかと思って。
こちらはお茶の茶碗にお手本があって少々真似てみたものだが、やや大ぶりのぐい吞に縮小して作りました、お茶碗では中側は白くしていたがぐい呑なら織部釉で緑のままでいいと、一つには手抜きでもありますが。少し鼻薬にと鳴海織部を真似て赤みを入れようかと上絵クレヨンを使ってみたが、やや色味が付いた程度の仕上がりですね。これで飲んじゃうと飲み過ぎになりそう、出番は何時になるか、大酒飲みの知人にも差し上げましょうかと考えています。
拙いものながら時にはマズマズの出来と思うことも、メッタには無いことですが素人のお遊びなのでそのくらいでいいんです、作っているときは無心になれるのが陶芸のいいところなのですね。実は前回の最後の写真の中にある織部の花瓶も僕が作ったものです。