くまぐー日記

くまさんの電脳室リポート

郊外探索の第一弾コーロア

2017年07月22日 | Weblog

■本当は土曜の午後に学生や知り合いの留学生や新しい知人なとに声かけをしてお茶の時間でもたのしみたかった。でも、外大の連中はベトナムにいなかったり、用事があってこないし、以前知り合って一緒に食事に行ったり案内してもらったりした元実習生のジュリさんからはついに連絡はなかった。またの機会にしよう。

それより、路線バス調査の一環として郊外はどの辺までいけるかを試してみたい、と思っていた。地球の歩き方の郊外の見所のなかで、市内バスで行けるところが唯一つ、北に18キロでハノイで1番古い都城があったといわれるコーロア村だとあった。毎日のように乗っている46番バスの終点だ。

街の情報はどこにもなく、終点のバスが並んでいる道のにぎやかそうな方角にとぼとぼ歩いていく。見所は数百メートル内に集約していて徒歩で十分見学できる、とあるがどんな見所がどこにあるかもわからないし、話せないので聞くこともできないのでただ、とぼとぼ、ひたすらに、、、。

そのうち、妙な気分になってきた。ここに観光客も観光目当ての店も施設もないし、外国人すら見かけない。街は相当に離れた僻地のはずだが、ハノイ市内の交通渋滞こそないが普通に車もバイクも走っていて沿道の店もそこそこにぎわっているし、広い通りもありハノイ市内の日曜日くらいの感じしかしない。通りの並木道も、古いが凸凹の敷石がそれでもきれいに並んでいる歩道もハノイ市内と全く同じ。いったいここはどこなんだ!

そしてやっと古い寺院らしいところがあった。入り口には何の案内もない。勝手に入っても人もいない。しかし、確かにこの寺は尋常じゃあないな、と思う。きれいにしてあるわけではないが放置されている様子でもない。人が訪れた気配はあるが誰もいない。なかなかの時代を感じさせる造りで絵になる風景だ。夏といってもこの数日の雨のせいか実に過ごしやすい事もあって気持ちがいい、というか落ち着く気がする。

裏庭にでると放置された古いコンクリート壁だけの汚いトイレ風のブロックがあり、大きいとなりの新しい寺院につながっていた。長居をするつもりもなくバスで帰る。途中の風景はたしかに僻地だ。はるかに続く田園。広い真直ぐな道の沿道は椰子の木だったり(ココナッツかな)シュロみたいな植生で、ハノイの特徴でもあるたくさんの池や小さい湖が点在し、だんだん市内に近づくと大規模な工場施設、工業団地が造成されていてパナソニックやヤマハの文字が目に入る。

そしてホン川(紅河)を渡ると巨大なビルの林立する大都市の顔が現れる。この紅河の内側だから河内、つまりハノイというわけである。中国の空港のフライト表示板でハノイが「河内」となっていることをいつごろのことか意識し始めたのはやはり僕がベトナムに住み始めたことが原因かもしれないと思っている。

コメント
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