くまぐー日記

くまさんの電脳室リポート

ベトナム語のローマ字表記にかかわった日本人の話

2019年04月25日 | Weblog

■これは福田康夫さんというハノイ大講師の方の歴史散策会のテーマでの話で驚くべき内容だった。

結論から言えば、ホイアンの日本人町はベトナム人のいない日本人だけの社会でここでフランシスコザビエルが布教したイエズス会の宣教師たちがここの日本人信徒や宣教師にベトナム語を習い、その中の1人フランシスコ・ド・ピナ(ポルトガル)がローマ字表記の発案者だという。従来発案者はアレクサンドル・ド・ロード(フランス人?)とされていたがほぼ同時代の師弟関係のある宣教師である。

秀吉がキリスト教を禁止したのはポルトガルの宣教師とつながると大儲けできると九州界隈の大名たちが競って信者になったので問題視したらしい、という話を聞いてみると福田さんは専門ではないがそうみたいだということだった。日本で活動できなくなったイエズス会はホイアンを基地にしてベトナムにキリスト教を布教していったのだ。

参加者の女性がゲアン(?)の教会にフランシスコ・ザビエルの名前が載っていたという。彼は日本だけでなくベトナムでも始祖なのだ。

日本人町の外に中国人町があったのかと思って聞くとなかったらしい。中国人は日本人がいなくなってから入ってきたということだった。

ホイアンの新しい姿がまた見えてきた。

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