熊本の川柳界に新しい風を吹き込もう。そんな旗印を掲げて熊本県川柳研究協議会が発足しました。昨年の全日本川柳熊本大会が終って、さて、という時に「私たちの川柳のレベルをアップしよう」「若い力を取り込もう」との意見を受けて、県川柳協会を発展的に解散、新たに組織されたものです。
ご承知のように、あらゆる方面で少子高齢化が進んでいます。その流れの中で私たちは今なにをしなければならないのでしょうか。
私は第一に自らを高めるための勉強会、第二にフリーの作家にも参加を願い一体となって、ジュニア特に高校生それも文芸部に川柳の理解と参加を求めること。さらにはパソコン、スマホを使ったWEB川柳やホームページの開設、そしてマンネリ化している川柳大会の改革をあげます。
川柳は曲がり角にあります。書店はサラリーマン川柳、シルバー川柳に占拠され、江戸末期の品位を無視した「川柳」に席巻されようとしています。私たちの目指す文芸川柳は一部の人のものになってしまうのでしょうか。
熊本で川柳噴煙吟社を設立した大嶋濤明氏は「川柳は一つの信仰である。」と主張し続けました。来年、川柳噴煙吟社は創立七十年を迎えます。私たちも濤明氏と同じように川柳の信仰をどこかに持ち続けています。その信仰の輪を広げる力を結集しようではありませんか。
A3判の紙の会報(副会長・嶋本慶之介担当)も発行しています。
その記事のなかからもゆくゆくご紹介していきます。
旗色はどう変わるいざ漕ぎ出な 孤遊