熊本県川柳研究協議会(熊本川柳研)

県内の川柳団体・個人会員が加入しています

噴煙吟社の吟行①

2021-03-07 20:02:05 | 川柳一般

本研究協議会加盟の川柳噴煙吟社が「川柳ふんえん」誌850号を記念してこの3月に4回の吟行が計画されています。第62回熊本県芸術文化祭参加行事でもあります。県内各地で活動をしている川柳団体のある地域を回る吟行です。川柳は俳句と違いあまり吟行をする機会は少ないようですが、吟行での作句とともに離れた川柳仲間との交流が楽しい会となりそうですね。

①3/6(土)荒尾、②3/17(水)阿蘇、③3/26(玉名)、④3/29(天草)と県内くまなく回る計画が発表されています。詳しくは「川柳ふんえん」2月号参照。

参加した方に①の第1回目の報告をしていただきました。

   ー川柳ふんえん誌850号記念荒尾川柳吟行会ーに参加して

3月6日(土)は吟行会への参加は初体験でしたので、早朝出発ということもあり、5時半の目覚ましアラームより早く起きてしまいました。熊本市内方面から8名、荒尾・玉名・大牟田等から18名が参加し、26名の吟行会となりました。

週間天気予報が良い方向に外れて、雨の心配はいらない吟行となりました。荒尾干潟は2012年にラムサール条約湿地登録簿に登録センターも開設されており、当日もガイド役の職員さんの説明を受けた後、句材を求めて散策しました。渡り鳥の中継地としても有名で、シギ類、千鳥、かもめ等が群れをなしていることが多いのです。魚はトビハゼやムツゴロウなどが見られるのですが、干潮の時刻や干潟に棲息する鳥類との調整が上手くいかずほとんど出会えませんでした。

句会は、会場を市の中央公民館に移して、嘱目吟(しょくもくぎん)と当日の席題「会う」に挑みました。開会前に出席者全員の自己紹介がありましたが、立ち上がってマスクを外し、終わるとマスクを付けるという変則的な自己紹介となりました。

長距離移動、現地の天候など吟行会の難しさも体験しましたが、沢山の佳句と楽しい柳友に出会えたひとときでした。 

迷い道潟の香りが道標   和己                (報告:益城町 村上和己)

 

有明海の荒尾干潟。ここは福岡県との境です。遠くの島は長崎か。

みなさんまじめに作句。