本研究協議会では毎月〈十日メール川柳句会〉を主催開催しています。本協議会加盟吟社に所属の方と熊本県在住の方が対象の句会で今回が14回目でした。幸いにも新型コロナウイルスの患者も少なくなりつつあり、また今までのような句会ができるようになりました。しかしながらデジタル庁発足しかり。時代の流れを汲みつつ、時には流されつつ、あるいは楽しみつつ実行するに至りました。
題「怪」2句提出で15人が投句、うち9人がZOOM句会に参加しました。事前に投句者全員が選をした一覧表(作者名は無し)を各自手元に置いて行いました。ZOOM参加者の中から公開の了解を得た句を紹介します。(順不同)
ソプラノを怪訝な顔で聴くカエル 莱浮 7点
怪我をしている長男の黙秘権 靜生 6点
美しい彼女は八十路越えたはず せつ子
怪物も結局はホラ人間だ ちえこ
黒猫に怪しい奴と睨まれる 和
怪しげな鱗を剥げば痩せた鬼 華菜
怪しくはないと証明せよと言う 和巳
涙目でしゃべる男の本心は 千寿
怪しさが魅力男のポニーテール 楊子
10月10日(日)の夜8時から40分間無料ZOOMを使って行いました。初めてのかたのために1時間前にお試し会をしました。お試し会では音声のトラブルがありましたが本番では無事に句会をすることができました。今までの座の句会と大きく違うのはありえない時間設定が可能だということです。川柳を未来へつなげるためには、若い方世代が参加できる一つのツールと言えるでしょう。
長時間自由にZOOM利用をするには管理者に使用料の負担がかかります。いままでのような会場借用費などを考えるとみんなで負担すれば問題はないのですが、webに遠い方は参加しにくいので課題が残ります。
なお、今回のZOOM句会実施にはしまもと莱浮さんの協力を得ました。
(十日メール川柳句会担当 いわさき楊子)
画面から抜けていつもの顔になる Y