熊本県川柳研究協議会(熊本川柳研)

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川柳 信濃川 2022年9月号から

2022-09-14 17:07:05 | 川柳一般

   川柳 信濃川 「はく」発表号(2022年9月号)から (新潟県長岡市)

毎年ユニークな題で2句のみの募集があります。共選12名というのもおもしろい企画です。得点により順位が決められます(代表の相田柳峰氏の選は得点外)。713名の参加がありました。

 

一位 告白は朱夏ひまわりの真ん中で  山之内さち枝

二位 ひと眠りするには丁度良い余白  川上 大輪

三位 地下足袋を履くと聞える土の歌  田辺与志魚

四位 立ち向かう気迫に山が動きだす  細田 陽炎

 

熊本県関係(一部を掲載します)

五 客

戦争を見た舶来のお人形    上田美知子 【やまぐち珠美選・西村寛子選・吉道あかね選】

独り旅細かい砂を吐くために  いわさき楊子 【佐瀬貴子選】

〈佳 作〉

チャレンジに気迫みなぎる朝の息   北村あじさい

人は皆少し背伸びの下駄を履く    村上 耕一

白菜漬け亡母のレシピで漬けている  阪本ちえこ

性悪な陽炎だった白昼夢       前田 秋代

搏動を見つめ続けるガラス越し    下野 落椿

嘘をつき外泊をする独り立ち     太田 清美

拍動の音はママへのメッセージ      山本あかね

恥ずかしい一人拍手のフライング   村上 和巳

出演の医師は白衣に権威着る     徳丸 浩二

弱音吐いてもいいじゃない明日がある 森永可恵子

年齢に脅迫される誕生日       矢村なお美

福の神迎えるために庭を掃く     中原たかお

今さらと思うが美白パックする    道田 佳香