日本中こんなに永い八月の雨はめずらしいようです。被害に遭われたかたにはお見舞い申し上げます。手元から雨の句をひろってみました。(Y)
雨の日はせっせせっせと羽根を編む 奥村みつこ
雨天決行 体内時計熱くして 長島 敏子
雨は降る男ひとりを生贄に 小田切 南
ワイパーをメトロノームにして歌う 福田 好文
雨しきり今日は懺悔の日としよう 星野睦悟朗
土砂降りにワイパーの気が荒くなる 岡 さくら
天国の階段見える雨上がり 山田 恒
軒先に美女など来ない雨宿り 渡辺たかき
謝ってようやく晴れた通り雨 伊田 網人
身にあまる水はおとしてきた柳 田村ひろ子
かるく目をとじ長雨のなだらかなり 菅原 和子
秋は愛 雨の中ゆく雨やどり 加藤 知子
(雨の中の白百合 写真提供は和巳さん)
雨ごいのときの生贄は乙女に限ると思っていましたから、この句には意表を突かれました。
まだまだ先入観が邪魔して
こんないい句が書けません。
写真の百合は高砂百合でしょうか。
この百合、零余子で(?)けっこう殖えますね。
拙句をお仲間に入れてくださり
ありがとうございます。
第2句集あたりに私入れていましたかね?
秋は愛 雨の中ゆく雨やどり
ねじれが面白く、読ませていただきました。