NHKのBS1でやってる他国制作のドキュメンタリーに興味あります。国内で一般的に思われていることは、国外まで考えるととても狭い価値観の中なのでは…と感じるので。ですが、録画はするのですが、なかなか観る時間がなく…だいぶ遅れて消化という状況ですが、気になったものを少しアップです。いずれも再放送も終わっているのですが、再放送の投票https://www6.nhk.or.jp/wdoc/vote/index.htmlはしてみました。
上は、「Face to Face Jobs vs. Gates: The Hippie and the Nerd」2014年 フランス、http://www6.nhk.or.jp/wdoc/backnumber/detail/?pid=150608です。PCやiPhoneなどのモノではなくて、2人の人物中心というのを明確にして描写されているのがイイです。どうしても、Jobsびいきになってしまう私の見方とは少し違い、これまで思っていたこととも違う認識があったり、新鮮で面白いです。フランスのメディアが制作というのも、どちらに肩入れする訳でなく客観性を強めてるのでしょうかね。
こちらは、「The Trail of the Troika」2015年ドイツ、http://www6.nhk.or.jp/wdoc/backnumber/detail/?pid=150520です。Troikaとは、the European Central Bank (ECB)と、the European Commission (EC)と、the International Monetary Fund (IMF)です。ギリシャの支援交渉がEU周辺で動いていますが、日本での報道はEU側からのため、一方的に緊縮財政を強制されている側からの見方も必要かなと感じます。緊縮財政は国を建て直すより逆に国民の生活を弱める結果になっており、その緊縮によって生み出された資金は、以前に基準のルールを破ってまで貸し付けを行ったドイツやフランスの銀行の資金回収に当てられる…と。で、これらの政治的決定を、Troikaの官僚はその国の議決など何の承認も得ずに一方的に決めて実行させている…と。ですが、こういう内容を、EU側の中心ドイツのメディアが製作しているのが救いです。
もう一つ、「STALIN」2013年フランス、http://www6.nhk.or.jp/wdoc/backnumber/detail/?pid=150513です。日本ではあまり語られていない気がするのですが、ナチスドイツに匹敵するほどに恐ろしい…です。粛清という虐殺で、少しでも意に反すると一方的に決めつけて人を脅し、実際に2000万人を虐殺し、数千万人をラーゲリ送りにしたと…。また、飢饉の起きたウクライナを見捨て数百万人を餓死させるという…。この狂気があったからナチスドイツも日本も降伏に至ったとは考えたくないですが…。