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いきなりの読切 「ヒトラーの建築家」


昨日、子供と図書館に行って参りまして、私めは例の「大公トリオ」を借りて参りました。
(演奏は100万ドルトリオではないけれど)

ところでフツーは「ベートーヴェン・ピアノ三重奏曲第7番<大公>」で探さないと見つかりません。


ついでに、ふっと目に付いた東秀紀さんの「ヒトラーの建築家」を借りることにしました。
ヒトラーの建築家、といえば当然第三帝国のベルリン建築総監から軍需大臣までを務めた
アルベルト・シュペーアの事の訳ですが、おお、と驚き喜んだのは、
シュペアーと対になる登場人物として、建築家の谷口吉郎さんが登場された事です。
もちろん小説なのでどこまでがフィクションかは不明ですが、
谷口のベルリン入り当日があの「水晶の夜」の翌日であったとか、
宝塚と一緒の旅程だったわけですね、横浜での見送りのところで話が出てきます)
庭石が入手できなくて大使館の庭園計画が暗礁に乗り上げたエピソード、
そして谷口とファシズム建築の関係に関しても示唆に富んでいて、大変興味深く読みました。
(谷口の藤村記念館とシュペアーの総督官邸との相似性についても言及あり!)

それにしても谷口が造ろうとしていた「庭」と言うのは、どんな庭だったのでしょうか??

今年もやっぱ、谷口だな。


ヒトラーの建築家

東 秀紀
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